Kohibumiコンサート in マグノリアホールの話 その7 | ワシの王子とワシの殿

ワシの王子とワシの殿

ワシ(中年女性)にとって王子は、元宝塚トップスター剣幸<ツルギミユキ>さん。
殿は、元NewOSKトップスター大貴誠<ダイキマコト>さん。
命を張ってオッカケます!
ただいま人生数度目の青春まっただ中~

はいはい、ラストね。


Kohibumiといえばウタコさん的に外せない戦争の手紙。


今回は18歳特攻隊員の遺書。


特攻隊って今考えるとほんとにほんとに誰が考えたんだ、マジで出てこい!この野郎!って思うようなえげつない作戦。


ウタコさんが何度もおっしゃった。


「明日がないんですよ」


なにかにつけ「明日やろーっと」とか「明日こそ必ず」とか「明日になったらなんとかなるわ」とか。

そんなこと思っちゃいますよね、ワシたち、日頃。


その「明日」がない、と。


どれだけ悔しかったことか。


どれだけ怖かったことか。


あかん。

涙出る。


この遺書を書いた18歳の青年は、



僕は怖くない。

僕が一番怖いのはお母さんが涙を流すことです。



ほんとにね。

もう絶対戦争なんかしちゃダメなの。


だめ。


ほんとに。



歌は「明日への手紙」


この歌の最初の歌詞にこういうのがある。


「いつか夢は叶いますか この道の先で」


この青年には「この道の先」はなかった。

そんな若者たちが山のように溢れかえったんだよ、当時。


そして息子を失ったことで自分の「この道の先」を失った親も溢れかえった。



いつもいつも戦争の手紙はつらい。

特に特攻隊の手紙はつらい。

今回もコンサートの最後でどーんときた。


この歌を歌うウタコさんの声が綺麗であればあるほど哀しみに沁みた。



そしてアンコールが「いのちの歌」


ここ数年ウタコさんが大切に歌ってらっしゃる歌。


命あってこその全て、という歌。



こうしてコンサートは終わりました。


で、みなさんの拍手にこたえてピョコリと袖から顔を出した後、再び登場されたウタコさん。


昼の部では出てきていきなり

「こんな話もアレなんですが…」


なんだなんだ?ってなるよね。


「切手も値上がりしましたねぇ」


ズリッてなった客いたはず。


84円から110円になるんだよね、この秋。

確かに値上げ率すごいわ。


でもやっぱり手紙ってそれだけの価値があるものだと思うというウタコさんの訴え。

からの、いつまで続けられるかわからないけどこの先も長く手紙のコンサートをやり続けたいとおっしゃっていました。


夜の部。


出てこられる時、少し鼻を啜ってらっしゃった。

「皆様のあたたかいお心が伝わってきます」と。


こうしてコンサートをできるのもいつも観に来てくださる皆様がいるからこそ、と。

会場も再びあたたかい拍手に包まれ…


「こんな話もアレなんですが」


まさか…


「切手も値上げしますしねぇ」


やっぱり。



いいけど。


そーゆーとこだぞ。



とてもウタコさんらしいのよねぇ。

面白いこと言おうとすると滑るんだけど、自然に湧き出る面白さは間違いなく面白い。



まあ、久しぶりのKohibumiコンサート、いろいろ再確認出来たこともありつつ、楽しい1日でした。


ウタコさんはなんだかんだ言ってもやっぱりかっこいい。


なんだかんだ言ってんのか?って話ですが気にするな。


なんだろう、前に立たれるとハッとするんだよね。

ま、それがスターというものなんだろうけど。



今回は好きな歌が多かったので今までのKohibumiの中ではかなり上位にきます、ワシランキング。


はい、無事に終わりました、コンサート。

これで今夜からゆっくりやすむことができます。

毎晩ゆっくりやすんでたけど。


最後までお付き合いありがとうございました。