若い頃から梅沢富美男さんの女形が大好きで。
美しくて妖艶なものが好きらしいです、ワシは。
で、子育てが終わった頃から大阪で公演されるとたまに観に行くようになったんですが。
先日久しぶりに観劇しました。
数年前に初めて誘った友人たちが、ものすごく楽しんでくれてまた絶対行きたい!なんて言ってくれたもんだから。
調子に乗ってたまに誘うとホイホイと一緒に観てくれる。
観劇友というのは自分は興味のない物に誘われた時にちゃんと断れるかどうかで長く観劇友でいられるかどうか決まると思うのです、個人的に。
なのでこの観劇友たちとは挙手制にしていてですね
〇〇観ま~す、行く人~?
はーーい!
または、
今回パスでー。
そんな感じ。
この富美男ちゃん公演はみんな勢いよく
はーいはーい!
と挙手してくれます。
ま、商業芝居なんて誘ったり誘われたりしなきゃ、なかなか見る機会ないよね。
いつもミュージカルやストレートを観ている人たちにとっては、うへーーってことが多々あるけど。
いかにそれを楽しむか!が決め手だと思ってます。
例えば、客席めちゃくちゃフリーダムなのね。
普通のトーンで喋ってたりするおばあちゃんたち。
別にそれにイラついても仕方ないので逆におばあちゃんたちのワイドショーネタに耳を傾けたり。
大抵、演歌歌手がゲストで出てらっしゃる。
以前、瀬川瑛子さんが出てらして芝居のアドリブが死ぬほど面白くて、頭の回転の速さに舌を巻いた記憶。
研ナオコさんの時は、子供の頃テレビの「カックラキン大放送」が大好きで観ていた記憶がよみがえって嬉しかった。
今回は水森かおりさん。
むむむ、ご当地ソングの女王としか存じ上げなかったけど、明るくてめちゃくちゃ元気。
ずっとドレス姿で飛び跳ねてらしたけど調べたら50歳って…。
足、くじくなよ~的な。
そもそも演歌を生で聞く機会なんてないからね。
まあ。これも楽しんじゃいましょう。
だってほんとに普通にめちゃくちゃ歌うまいよね、当たり前なんだろうけど。
演歌界も大変だろうなぁとかさ。
営業回ってると嫌な事もいっぱいあるんだろうなぁとかさ。
そういうこと思いながら観てると、がんばれよーって気持ちになっちゃう。
なぜか上から。
紅白歌合戦への出場が決まったって、すごくお祝いムードで。
21回出場されてるとか。
へー、知らんかった。
随分、視聴率が下がった紅白だけど、やっぱり地方に行くと絶大な認知力を生むだろうから、地方営業に無茶苦茶響くんだろうね。
はっぴ着てペンライト振って「かおりちゃ~ん」なんて掛け声かけてらっしゃるおじさんたちが沢山いらして。
こういうのは恥ずかしさを通り越せば快感になるというのも知ってる身なので、楽しそうだなぁと微笑ましく。
ワシは以前、大衆演劇にハマっていた事もあったのでちょびっとそっち系の事も知ってるから、大衆演劇の人が商業芝居の舞台にのれる人になる事の凄さも知ってるんですよねぇ。
しかも自分の冠での長期公演。
今もって梅沢富美男さんと松井誠さんしかいらっしゃいませんよね。
それだけ難しいって事なんですよね。
富美男ちゃんにしたってもう結構お歳だし、ぶっちゃけ女形の綺麗な人なんて沢山いらっしゃる時代になりましたし。
テレビのお仕事だけでも大丈夫だと思うのに、でもやっぱり自分は舞台に立ってナンボだと思ってらっしゃるんだろうなぁって。
亡くなられたお母様とお兄様とで培ってこられた劇団を続けていきたいんだろうなぁって。
いろいろジャンルは違えど舞台の人って凄いですよね。
本当に舞台が好きでなかったらあんなこと出来ませんよね。
ひと公演、ひと公演、心と身体を酷使して立たれるから観客の胸をうつんだろなぁ。
日頃は主にミュージカル、レビュー、たまにストレートを観ているワシですが、いつもとは違う世界も好きです。
そこにはそこの楽しさがあるから、そこに身を委ねて楽しんでいる自分が好きなのです。
ひとつの世界だけを突き詰めるかたもいらっしゃるし、それはそれで凄いと思うけど、ワシは出来れば広い世界を見てみたい。
来年も異文化交流を楽しみたいです。
と、もう来年の抱負を述べてみたりする時期ですねぇ