相撲の世界にのめり込んでいった少年だったが、すぐに大きな壁にぶつかることになる。


4年生、5年生、6年生と、全国大会には出場できるようになった。

だが、勝てない――。

一回戦負け、二回戦負け。

悔しさが募るばかりだった。


「強くなりたい…でもどうすればいいんだ?」


そんなある日、相撲教室の先輩たちの話を耳にした。


「先輩は、中学から県外に相撲留学したらしいぞ。」


相撲留学――それは親元を離れ、より厳しい環境で鍛えられる道。

これまで東京で相撲を学んできた少年にとって、それは未知の世界だった。


「俺も、もっと強くなるには、外の世界を見たほうがいいのかもしれない…」


そう思い始めた小学6年生のある日、

少年は県外にある鳥取の相撲道場へ合宿に行くことを決めた。


初めての土地。

親元を離れ、知らない環境での稽古。

同じ年の子どもたちとぶつかり合い、汗を流した。


そして、少年は気づく。


「ここには、全国から強くなりたいと思って集まってきた仲間がいる。」

「俺も、ここで力をつけたい!」


初めて親元を離れて稽古をする中で、

少年の心には「相撲留学」への興味が芽生えていった――。