●豪ドル/円相場は、79円水準で膠着気味の展開になっている。欧州債務問題を巡る混乱状況が一服する中、高金利通貨売りの動きも一服している。ただ、改めて高金利通貨買いの動きを進めるような動きも見られず、結果的には膠着感の強い相場展開になっている。クリスマス休暇を終えて、既に年末・年始の休暇も視野に入る中、敢えて積極的に売買を仕掛けるような動きは見られない。狭いレンジで様子見ムードが広がっている。


●豪10年債利回りは、概ね3.7~3.8%のレンジで膠着しており、特に目立った動きなどは見当たらない。特に注目すべき経済指標の発表などもなく、完全な見送り相場と化している。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)の金融政策見通しに影響を及ぼすような大きな動きもみられない。今月の金融政策決定会合では、「(豪経済は)トレンドにほぼ沿ったペースで拡大している」と比較的楽観的な景気判断が下されており、直ちに追加利下げの議論などが活発化するような状況にはない。豪金利の低迷状態が続いていることで、本格的に豪ドル買いを仕掛けるような動きは想定しづらいものの、豪ドル売りの動きにも一定のブレーキが掛かっている。


●欧州債務問題に関しても、特に目立った進展は見られない。ドイツのメルケル首相を筆頭に、既に休暇入りしている当局者も多く、新たな展開はポジティブ方向でもネガティブ方向でも生じづらくなっている。欧州債市場も膠着感を強めており、既に年内の相場は終わったとの評価が否めない。イタリアの国債入札などのリスクイベントが残されているが、このまま年末・年始に向かう展開がメインシナリオになる。年明け後の欧州情勢の進展待ちになる。


●今後1週間の予想レンジは、78.50~79.50円。