ブラックペアン1話目  渡海VS高階 | 凡人の戯言

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気が向いたら書いてます。

  突然ですが、ブラックペアン1話目の大まかなあらすじを書きたいと思います。

 

  2年前のドラマのことで、今更感が半端ないですが、記事にさせていただきます。この記事を書く目的は完全なる自己満です。

 

  ブラックペアンを見た感想は2年前に書きました。元々ブラックペアンというドラマは家族が見ていたものを、僕も見ていたという感じです。

始めてみた時に、手術に失敗した医者(高階)に「この婆さん死んだら、お前死ね。」と真顔で言い放つ医者(渡海)がものすごく印象に残りました。(「死ね」という言葉を使う医療従事者をおそらく僕は始めてみました。) だから、僕の渡海に対する第一印象は「恐い」でした。

 僕に渡海という人物をひしひしと教えてくれたブラックペアン1話の大まかなあらすじを今更ながら書いてみようと思います。医療関係の知識はありません。

 

 登場人物(演じた役者名)

  渡海(二宮和也)   

   通称、「オペ室の悪魔」。高度な技術を持つ外科医。手術に失敗した医者のリカバリーを行う代わりに、辞表と1000万を出させている。

   口癖は「邪魔」「お前の退職金1000万でもみ消してやる」「辞表書け」

  高階(小泉孝太郎)

   スナイプを東城大(このドラマの舞台となる大学病院)に紹介した人。スナイプを使った手術を好んでいる。

  世良(竹内涼真)

   研修医。指導医は渡海。患者想いな性格。

 

  <スナイプ手術>

  スナイプ・・・僧帽弁(心臓)の手術に使う、ライフル形式の装置(渡海曰くおもちゃ)高階曰く、これがあれば「神の手」はいらないとのこと。

         これを使った手術は悉く失敗し、渡海の活躍のダシになっている。(渡海が関わった場合は成功している。)

 

  高階はこのスナイプを使い、皆川(山村紅葉)という患者の手術を行います。佐伯(高い技術を持つ外科医)と渡海も助手として入ることになります。渡海は「彼には辞表を書いてもらいたいのですが」と、手術に失敗すれば高階に病院を去るよう約束させます。高階も負けじと、成功すればお前が病院を出ていけと渡海に言います。(ここら辺うろ覚えです。)

 

 手術の時になっても渡海は来ませんでした。そこで、研修医の世良が渡海を叩き起こし、現場に向かわせます。その際、渡海はある資料をプリントアウトし、看護師の猫田を使って手術を見ているお偉いさんたちに持っていかせます。渡海がプリントアウトしたのは「スナイプを使った手術の失敗例(中には死亡例もある)」でした。これを見たお偉いさんは手術を辞めさせようとしますが、結局続行になります。

 

 遅れた渡海がオペ室にやってきて、「そのおもちゃを持って出ていけ。俺と佐伯教授でオペを引き継ぐ」といいます。しかし、高階は「未来の患者さんを救うために、この手術は必要だ!」と言って手術を続行し、成功します。(この高階の発言に対し、「俺は未来の話はしていない。今の話をしているんだよ!」と反論。)

 

 手術は成功したかのように見えましたが、高階は心臓しか見ておらず、腹部?の動脈瘤を見逃していたため、皆川は苦しみだします。

実は渡海はこのことを知っており、世良についていく形で皆川の病室に訪れ、高階を詰めます。渡海は、「皆川の症例は「スナイプ手術の死亡例」に似ており、それを確認したうえで手術をしたんだろうな?」と高階に言います。そして、「この婆さん死んだら、お前死ね。」と言い放ち、皆川の病室を後にします。

 

 <世良の懇願>

 高階は皆川の緊急手術を行いますが、開始早々オペ室は血の嵐になります。そこに渡海がやってきて、「辞表書け。お前の退職金で助けてやる」といいますが、高階は「こんな時に何を言っているんだ?ふざけるな!」と渡海がフォローに入るのを拒否します。すると渡海は、

 

  「じゃぁ、やれよ!自分で!」

 

  と高階に怒鳴りつけ、病室を後にします。(ちなみに、これは二宮のアドリブらしいです。)

 

 病室を後にする渡海に、世良は「僕は研修医だから何もできない。彼女は僕の患者だ。悔しいけどあなたしかいない助けてください。お願いします!×6回くらい」と土下座しながら渡海に懇願します。

 

 <世良に突きつけられた負債>

 渡海は病室に戻り、世良を助手に付けます。渡海は怒鳴りつけながらも、手術を続行します。(一刻を争う状況のため、声を荒げるのは致し方ないが)。出血部分が分からないため、渡海は皆川の心臓を取り出し、世良に持たせます。渡海は慣れた手つきで出血部分を縫合します。皆川の緊急手術は一応成功の形を修めました。そして、

 

 「1億な。払い終えるまでお前は一生俺のために働け」

 

  と囁きかける形で世良に言い、ほくそ笑みながら病室を後にしました。

 

  その後、渡海は佐伯の部屋に行き、「失敗するとわかっていながらわざとやらせたんだろ」と佐伯に言いました。

 

  ちなみに、タイトルの渡海VS高階は、渡海の圧勝です。

 

 ここから先は僕の主観が入りまくています。見たい人だけ読んでください。

 

 

  <二宮演じる渡海の魅力>

  ブラックペアンは僕にとって魅力的なドラマです。ブラックペアンが魅力的なドラマなのは主演の渡海がいい味を出しているからです。

  渡海は、非常に高い技術を持つ外科医ですが、「腕のない医者は死んだほうがいい」と平然と言い放つなど冷酷な性格です。周りへの態度は「傲岸不遜」であり、「オペ室の悪魔」と恐れられています。ドラマでよくいる「自分のスキルだけを武器とする一匹狼」タイプです。渡海は紛うことなき「ダークヒーロー」です。腕のない医者を蔑み、周りには不遜で冷淡に接するなど人間性は評価できませんが、準備は怠らず、手術は必ず成功させます。渡海は7話目で、「患者がいる。そいつを助ける。以上。どこに居ようと俺のやることは変わらない」をポシリーにしています。また、渡海は外科医になる前に縫合の練習を徹底的に行っており、自分の技術不足のせいで患者を死なせないための努力をしていました。つまり渡海は、自分が信仰する装置の有効性の証明や論文のインパクトファクターのネタのために手術をすることはなく、外科医として患者を助けるために手術をしています。その行動が彼を「ダークヒーロー」たらしめているのでしょう。(そうでなければただの感じ悪い男)