サザエさん 2月26日 こだわりのワカメ | 凡人の戯言

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気が向いたら書いてます。

 1か月遅れての投稿になります。

 ちなみに、アニメ「坂本ですが」 や 「はんだくん」 「暗殺教室」のアニメの感想はあの時点で打ち切りです。 坂本ですがやはんだくんと面白かったですね。

 

 これからサザエさんの感想は、基本的に1話単位で投稿させてもらいます。

理由は、2話にすると内容がオーバーしてしまうことがあり、どうしても1話分の量

 ではないと更新できなかったからです。

 あと、書くことがあまりない話に関しては そのほかの話に混ぜて投稿します。

 

  

こだわりのワカメ

 脚本 城山氏

 絵コンテ 西村則男

 演出   牛草健

 

 内容

 最近のワカメは細かいことにこだわっている。髪形や着る服にかなりのこだわりを見せ、家族も手を焼いていた。外出したワカメは、きれいに咲いている梅の木を見る。すると住んでいるおじいさんが現れ、ワカメに梅の枝を切ってよこす。ワカメは自分が特に気に入った1本を選び、ワンピースの胸ポケットに枝を入れて、鼻歌を歌いながら帰宅する。家に帰ったワカメは、花の形を崩したくないため、着替えて再度外出する。

 

 夕方、サザエは波平のクローゼットを開けると、そこには波平の背広と、枝を挿したワカメの服があった。その服を取ると、枝がこぼれて花が取れてしまった。接着剤でつけようとするが、フネに「そんなことをしても無駄」といわれる。するとカツオが、訳を話して新しいものをもらいに行くといい、枝をもらいに行くがあいにくおじいさんは留守。カツオは花沢がワカメと同じように、胸に花を挿しているのに気付き、花沢宅にある梅の花をカツオに渡す花沢。サザエが手を加えて、形が全く一緒にした。

 

 帰宅する波平。ワカメの花を見て褒める。実はワカメは枝を変えたことを知っていた。しかし、家族たちが気を使っていることを考えて、あえて何も言わなかったのだという。

波平たちに、「大人になった」と褒められたワカメであった。

 

 感想

ワカメこだわり回。こういう系の話のワカメはこだわりが強く自己中心的な人物で書かれることが多いですが、今回は、家族が気を使っているのに気付いていましたね。最近のワカメちゃんは成長しましたね。

 さて、この話は、ワカメがこだわって選んだ梅の枝をサザエが落としてしまい形が崩れてしまう。形を全く同じにして作りましたが、ワカメはそれに気づいていました。しかし家族のことを思ったワカメは何も言わなかった。という話でしたね。

 全く同じ形の花であっても、自分がもらったものと気付けるワカメ。言葉にできない感性ですね。

 

 <こだわりワカメ>

 (上半身の服より、パンツが見えているスカートをなんとかしろよ(笑)

 城山脚本で代表的なのは 今回のように「こだわりワカメ」「おっちょこちょいサザエ」 「カツオと波平の喧嘩」「季節をテーマにした時事回」などです。いかにもサザエさんだなと思えるような内容です。(ちなみに城山さんは原作のネタを多く使う傾向があります。)

 ワカメが何かにこだわっている時は、年相応なのか、結構わがままなことが多いですが、この話ではワカメの優しさや気遣いが現れていますね。

 着る服にはあんなにこだわっていたのに、パンツが出ていることや、おかっぱ頭には気をかけないワカメって・・・ 突っ込んではいけない部分です。

 梅の花を見たワカメは、おじいさんから花をもらうことになるのですが、吟味して特にいいものをもらいます。家に持って帰り波平とマスオに見せて、褒めてもらおうと波平のクローゼットに入れます。ここで少し突っ込みポイント 波平のクローゼットには背広が詰まっていたんだし、どこかのハンガーにかけておいた方がよくないかい? カツオやサザエたちを警戒してのあそこなんだろうけど。しかしワカメの居ぬ間にサザエはワカメのお気に入りの梅の枝を落としてしまい、花が取れてしまいます。カツオが花沢さんから花を調達し、形を全く似せて作りましたが、彼女は気付いていました。本人は「私がこだわりにこだわって選んだ梅の枝だから」と言っています。女のカンって本当にすごい。

 しかし、気付いていながらも、カツオやサザエたちがワカメを気遣っていることを彼女は分かっていました。あのであえて何も言わなかったんですね。ワカメは自分のこだわりのせいで他人が気を遣っている(=苦労している)ことを知っていたんですね。ワカメちゃん大人になったね。

 

 余談です。内容には書きませんでしたが、ワカメはあの後、スイセンの根をもらってきました。石で花壇を作り、栽培し始めましたとさ。という形で物語は幕を閉じております。

 ワカメのこだわりに、まだまだ気を使わないといけないサザエとカツオなのであった。という形で話は終了しています。