スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 質5 レベル3 | ネットショップ運営をうまくするブログ

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 質5 レベル3

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【タイトルの質とレベルについて】
■質=本の質を5段階で評価しています。
5が最高で、1が「うーん微妙」という形式です。
■レベル=本の難しさのレベルです。
10は「難しすぎる。。良い事が書いてあるのだろうが、ぼくには10年早かったかな」
1が「小学生でも理解できるほど分かりやすい!」という形式です。

参考までに、
カーネギーの「人を動かす」は質5でレベル4です。
磯崎氏の「起業のファイナンス」は質5でレベル9です。
漫☆画太郎の「珍遊記」は質5のレベル10です。

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さて今回ぼくが紹介する本は
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
です。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則/カーマイン・ガロ

¥1,890
amazon.co.jp

10年ほど前まで「Macは一部のクリエイターがつかうもの」という
固定概念がありました。

ですが、いまやiPodやiPhoneによって若者から年輩者まで幅広い層を取り込んで
一ベンチャー企業から巨大王国にまでなりました。

そんなAppleの皇帝とも言われるCEOである
「スティーブ・ジョブズ」のプレゼンのすごさをまとめた本です。

そのスティーブ・ジョブズのプレゼンがすごい!と噂では聞いたことがあり、
実際にYou tubeで彼のプレゼンを見た時の衝撃は凄まじいものでした。

その衝撃をまずは体験して欲しいので以下動画をまずはご覧ください。
iPhoneを世界で初めて発表する時の模様です。
※数少ない日本語字幕付きの動画です。




ぼくは先にこの動画を見てこの本を買う決意をしました。

また、普段働いていてもよく
「なんでこんな良いアイディアを分かってくれないんだ」と
自分の気持ちを分かってくれない相手に対して不満を持っていました。

ところがこの本を読んで久しぶりに自分の思想が180度転換させられました。

分かってくれないんではなくて、自分のプレゼン能力が著しく低いということに
気づかされました。

これは「普段プレゼンなんてしないよ」という方も必読の本だとおもいます。
というのも人は絶対にだれかとコミュニケーションをとっているのですから、
そこでうまく自分の気持ちが伝わっていないということはとっても
不幸だとおもいます。

この本からコミュニケーション能力を高くする、というよりも
いかに自分がコミュニケーション能力が低いかということに気づかせてくれる
良書だとおもいます。

そこできょうはちょっと早いですが、このコーナーを行っちゃいます。


【3つのステキフレーズ】

ここでは、「一冊の本に書かれている重要なことなんて3つ程度」という
持論から、毎回「おおっ!」と思ったステキフレーズを3つ紹介します。

今回はこの本から学んだプレゼンをする上で、
次の3か条なるものをぼくなりに作ってみました。


1)箇条書きは最悪

よく見かけるパワーポイントを使ったプレゼンで
一枚の紙に何個か箇条書きをしてわかりやすくまとめたものがある。

あれ、最悪です。

まず、人は学校教育の影響で紙に文章が書かれていると
それをしっかりと見てしまう。
そう、説明している「人」はではなく手元の「紙」を見てしまうのです。

この時点でもう聞き手は相手が何を話しているかではなく
この書かれていることは何なのかを読み取ろうとして話し手に対して
集中できません。

集中できないと言うことであれば、何を話しているかではなくよくわからない。
結局、プレゼンで終了後に「何が言いたかったんだろう」となり
「で、結局のところ論点は何ですか?」となってしまう。

じゃあ、どうすればいいのかというと、箇条書きをやめて、
画像だけもしくは入り口となる単語だけを大きく載せればいいと思います。

そうすると、聞き手はそのスライド(紙)だけを見ても意味がわからないから、
話を聞こうとします。
話し手はスライドだけでは意味がわからないからきちんと話そうとして、
プレゼン前に自然と練習をするようになります。

すると、不思議なもので口だけで説明するとなると自然と
「なるべくわかりやすく話そう」と心がけるようになるのです。

そこで、初めて話し手と聞き手のコミュニケーションが成り立つのだと思います。

スライドはあくまでも話の「補足」的役割にとどめるべきだと思います。



2)小学生でもわかる言葉をつかう

これもスティーブジョブズのセリフをお借りします。
初めてiPodを発表した時、
彼はPCからiPodへ音楽を転送する速度を説明する時に
「ヒューンって感じだ」と説明した。

これだけで、十分だとぼくも思う。
それで、色々と専門的な質問はあとにすればいいと思うし、
何よりわかりやすいからこういったフレーズが報道でも使われて
一気に世界中に広まるのだと思う。


こういうフレーズは家電量販店の店員さんなどは参考にするといいなあと
思います。


つまりは専門用語を使うのではなく、小学生でもわかるような
直感的な言葉を使うということです。
※もちろん、専門的な知識を身につけた上での話ですが。

例えば、テレビを買いに行った時でも、店員さんに「どれがいいんですかね?」と
聞くと、「こちらのテレビは解像度が●●あり、HDMI端子を搭載しているので、
Blue-rayを見るにはこれが一番です。」
と言うより、

「こちらがいま発売されているテレビの中で最も画面が綺麗で、
映画を見るんだったらこれ以外にありません」と半ば言い過ぎなくらいの言葉を
くれた方が悩んでいる人の背中を押してくれると思います。

ただ、これを言う時には本当に本人がそう思っているかがとっても
大事になってくるとは思いますが。




3)びっくりするくらいキレのいいフレーズを使う

例えば、スティーブジョブズはこんなフレーズで以下商品を
紹介しました。


iPhone「電話を再発明しました」
mac book air「世界最薄のノートパソコンです」
初代iPod「1,000曲をポケットに」



なんだかフレーズを聞くだけでワクワクしてきますよね。

実際、Apple製品の機能だけを見るとものすごい優れているわけではないと思います。
ただ、そのデザイン性と操作性によりユーザーを虜にしていて、
発表時にこんなワクワクするフレーズを言われたら、期待しないはずがありません。

実際のところ初代iPodが発表される前から、同じような音楽プレーヤーは
すでに販売されていたそうです。
ぼくは全く知りませんでした。

でも「1,000曲をポケットに」というフレーズとその操作性とデザイン性の
三つの武器で全世界を席巻して、音楽業界全体までをも変えてしまったのだと
思います。