昨日は早朝より2件の打ち合わせのため外出。

夕方からは、数年ぶりに元の勤務先の役員に呼び出され、本社に向かう。

今や押しも押されもせぬ東証1部上場企業。

独立して15年。知っている社員もごく僅かで、元の職場とはいえ、緊張感も高まる。

早速役員室に通され、元上司の役員と再会。仕事の相談というよりは、近況や世間話が中心。

その中でも、若干の仕事の相談に、いくつかのアイデアを提案。

既に午後7時を過ぎていたが、久々の私の訪問を嗅ぎ付け、既に役員にまでなっいる元同僚、上司、部下が次々と集まり出す。

現役時代、奇異な存在であったためか、新入社員を含め、初対面の社員も次々と紹介される。


当時、仕事が大好きで、楽しくて仕方がなかった。

無遅刻、無欠勤、無早退。

徹夜も多く、残業時間も常にトップ。

自分で言うのも何だが、歯車には決してならならず、社長をはじめ、上司にも噛みついていた。


しかし仕事は結果がものをいう。

つまり数字。

過程は評価の対象にならない。

仕事量に比例して実績も付いて来ると、20代で課長職。

自分の部署を持ち、数十人の部下を抱え、自分の裁量で数億円の予算を自由に使える立場と異例の昇進。

やりたい仕事をやらせてもらい、他の同僚と比べても、特別な待遇を受けていた。

当時は副業は禁止されていたが、私の場合は黙認。

仕事が遅くなれば、近くのホテルに泊り、好きな時に全国の出張。

自分の自己啓発にも協力的で、外部の研修もすべて会社経費を使える権限もあった。

その後も部長職に就き、いくつかの部署のマネジメントも任せられ、会社の上場も予定されていた。

このまま在籍していれば、ストックオプションで億単位の金も手にすることもできただろう。

中にはやっかみもあったが、この会社には感謝しきれない恩がある。

しかし、すでにこの会社での仕事の限界を感じ始めていた。

それ以上に、自分のやりたい仕事があった。

もはや金が目的ではなく、自分のやりたい仕事を選択し、30代前半で脱サラ。

小さいながらも、自分の会社を立ち上げた。


今でも、その伝説(?)は語り継がれており、私を一目見ようと次から次へと、人が集まってくる。

そして、急遽飲み会の設定。

朝から留守番させている大吉のことが気に掛かるも、折角設けてくれた席を断り切れず、結局帰宅は午前様。

退職して15年も経つ私のために、集まってくれる社員達に、嬉しさと感謝の気持ちが高まる。

やはり、仲間の存在はプライスレス。

久々に時間を忘れ、心から楽しく感ずる時間を過ごすことができた。


やはり仲間の存在は偉大だ。

金では買えない仲間との心の絆。

やはり、仲間の絆あっての自分がここに存在することを実感した一日。