7.Twitterテクニック(Twitter社会論レビュー)
Twitterテクニック
さて、この章ではここまでで紹介したTwitterの知識を利用したテクニックをお教えしたい。とは言え私の基本的なスタンスは「人それぞれの使い方で、それぞれに使いこなせるようになる」のがベストだと思っているため、大げさに言うならこの章はなるべく読まないで欲しい。ある程度使いこなしてきた段階、「もうちょっとTwitter活用したいな」というタイミングで見ていただければ一番良い形で助けになれるかと思う。
Twitterの基本的な性質として、津田氏の「ゆるい繋がり」という表現は実に当を得ている。この「ゆるさ」をうまく利用し、場合によっては「わきまえる」ことでTwitterを正しく使えるのではないだろうか。もちろんであるが、基本的にTwitterにはルールがない。そのためネットリテラシーやネットコミュニケーションリテラシーの高い人が求めるマナーやモラル、公序良俗のような部分が守れない人がいても、それを一方的に頭ごなしに指摘するのではなく、漸進的にマナー向上へ向かうよう促すのが「上級者」の役目であるように思う。反対にいわゆる「Twitter初心者」のような人々は、その立場に甘んじることなく「少しづつ」(これが大切)上手に使いこなせるように努力していくことが大切である。
今後いわゆるソーシャルメディアは今以上に重要なメディア・インフラとなることは必至であり、日本でのスマートフォン利用者増加にも見えるように、その裾野は老若男女問わず多くの人々にまで広がることとなる。しかしこの波に飲まれることは好ましくない。Twitterはあくまで道具でしか無い。様々な情報を「動かしやすく」することはあってもTwitter自体が何かを起こすわけでは決して無い。もちろん100%とは言うことができないまでも代替の利かないものでも決して無い。大きな力を秘めるものであることをしっかりと受け止めつつ、「道具」であることをしっかりと認識して、うまく利用できればそれで十分である。
活用法として簡単なものを具体的に挙げると、まずは多くの人をフォローしてコミュニケーションをとることだ。mixi等と違って気軽にフォローすることができる機能を利用しない手はない。いわんやメンション機能もである。この便利な機能をうまく利用しながらゆるい繋がりを持つ。これが利用法の際たるところではないだろうか。これについては前述の通りである。
そして「なう。」の問題である。氏もアプリ版の巻末インタビューをはじめ、様々なところで言及しているようであるが、これについては私も全くの同意見だ。「なう」は一回使ってしまえば、もうそれ以降はタガが外れたようにtweetが止まらなくなる。この感覚は文字に形容し難い。未だに「なう」を敬遠している皆さんは、何もなくても「なう。」とだけでもpostしてみるといい。あとはTwitterの中で効果をご確認いただければ、申し分ない。
直接Twitterの話ではないが、APIを利用したTwitter周辺機能の利用をお勧めしたい。津田氏の言うところのTwitterの「オープン性」の利用である。そのゆるさからデータをオープンにすることで、多くのクリエイターたちに開発を促した。その便益を享受できるのは、他でもないユーザーの我々なのである。スマートフォンTwitterクライアントをはじめとして、さまざまなシステムが展開している。本書の中でも「ふぁぼったー」などが紹介されていたものであるが、各々いろいろなサービスを探し、自分の求めるそれを見つけられたい。また、それが見つからないようならば、ご自身で製作してみるのはいかがだろうか。「必要は発明の母」。迷うぐらいなら走り出すのも一興である。
最後に、私の今一番ハマっている「お気に入り機能」についてご紹介したい。こちらも用語解説中の通りであるが、この機能は単に情報ツールとしてTwitterを使用しているだけでは忘れがちなそれの一つである。もちろんこれに関わらなくとも不便は全く無いが、より多くの星を獲得するために日々頭を悩ませている人々がいることを考えると、これを無視することは非常に勿体無い。はじめはプロフィールの「お気に入り」欄を見てみることから始めるとよい。そのお気に入りtweetをRTするも良し、お気に入りするも良し、もちろんtweet元のユーザーをフォローすることでTLが賑わうことは請け合い。そして「ふぁぼったー」や「favstar」等のデータを参照することでも、楽しみがどんどん広がることだろう。
私はこのようにして少しづつ自分で探りながらTwitterの楽しみ方を模索してきた。皆様においても、是非自分なりに模索して、自分に合った楽しみ方を身につけて欲しい。また、今後ともTwitterのサービスやそれに付随する機能がどんどんと進化してゆくことは最早想像に難くない。私としても、今後ますます広がるであろうTwitterの楽しみに、期待が広がるばかりである。
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Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)/津田 大介
さて、この章ではここまでで紹介したTwitterの知識を利用したテクニックをお教えしたい。とは言え私の基本的なスタンスは「人それぞれの使い方で、それぞれに使いこなせるようになる」のがベストだと思っているため、大げさに言うならこの章はなるべく読まないで欲しい。ある程度使いこなしてきた段階、「もうちょっとTwitter活用したいな」というタイミングで見ていただければ一番良い形で助けになれるかと思う。
Twitterの基本的な性質として、津田氏の「ゆるい繋がり」という表現は実に当を得ている。この「ゆるさ」をうまく利用し、場合によっては「わきまえる」ことでTwitterを正しく使えるのではないだろうか。もちろんであるが、基本的にTwitterにはルールがない。そのためネットリテラシーやネットコミュニケーションリテラシーの高い人が求めるマナーやモラル、公序良俗のような部分が守れない人がいても、それを一方的に頭ごなしに指摘するのではなく、漸進的にマナー向上へ向かうよう促すのが「上級者」の役目であるように思う。反対にいわゆる「Twitter初心者」のような人々は、その立場に甘んじることなく「少しづつ」(これが大切)上手に使いこなせるように努力していくことが大切である。
今後いわゆるソーシャルメディアは今以上に重要なメディア・インフラとなることは必至であり、日本でのスマートフォン利用者増加にも見えるように、その裾野は老若男女問わず多くの人々にまで広がることとなる。しかしこの波に飲まれることは好ましくない。Twitterはあくまで道具でしか無い。様々な情報を「動かしやすく」することはあってもTwitter自体が何かを起こすわけでは決して無い。もちろん100%とは言うことができないまでも代替の利かないものでも決して無い。大きな力を秘めるものであることをしっかりと受け止めつつ、「道具」であることをしっかりと認識して、うまく利用できればそれで十分である。
活用法として簡単なものを具体的に挙げると、まずは多くの人をフォローしてコミュニケーションをとることだ。mixi等と違って気軽にフォローすることができる機能を利用しない手はない。いわんやメンション機能もである。この便利な機能をうまく利用しながらゆるい繋がりを持つ。これが利用法の際たるところではないだろうか。これについては前述の通りである。
そして「なう。」の問題である。氏もアプリ版の巻末インタビューをはじめ、様々なところで言及しているようであるが、これについては私も全くの同意見だ。「なう」は一回使ってしまえば、もうそれ以降はタガが外れたようにtweetが止まらなくなる。この感覚は文字に形容し難い。未だに「なう」を敬遠している皆さんは、何もなくても「なう。」とだけでもpostしてみるといい。あとはTwitterの中で効果をご確認いただければ、申し分ない。
直接Twitterの話ではないが、APIを利用したTwitter周辺機能の利用をお勧めしたい。津田氏の言うところのTwitterの「オープン性」の利用である。そのゆるさからデータをオープンにすることで、多くのクリエイターたちに開発を促した。その便益を享受できるのは、他でもないユーザーの我々なのである。スマートフォンTwitterクライアントをはじめとして、さまざまなシステムが展開している。本書の中でも「ふぁぼったー」などが紹介されていたものであるが、各々いろいろなサービスを探し、自分の求めるそれを見つけられたい。また、それが見つからないようならば、ご自身で製作してみるのはいかがだろうか。「必要は発明の母」。迷うぐらいなら走り出すのも一興である。
最後に、私の今一番ハマっている「お気に入り機能」についてご紹介したい。こちらも用語解説中の通りであるが、この機能は単に情報ツールとしてTwitterを使用しているだけでは忘れがちなそれの一つである。もちろんこれに関わらなくとも不便は全く無いが、より多くの星を獲得するために日々頭を悩ませている人々がいることを考えると、これを無視することは非常に勿体無い。はじめはプロフィールの「お気に入り」欄を見てみることから始めるとよい。そのお気に入りtweetをRTするも良し、お気に入りするも良し、もちろんtweet元のユーザーをフォローすることでTLが賑わうことは請け合い。そして「ふぁぼったー」や「favstar」等のデータを参照することでも、楽しみがどんどん広がることだろう。
私はこのようにして少しづつ自分で探りながらTwitterの楽しみ方を模索してきた。皆様においても、是非自分なりに模索して、自分に合った楽しみ方を身につけて欲しい。また、今後ともTwitterのサービスやそれに付随する機能がどんどんと進化してゆくことは最早想像に難くない。私としても、今後ますます広がるであろうTwitterの楽しみに、期待が広がるばかりである。
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Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)/津田 大介