2018年も今日で終わり。いつか振り返った時に「プロサッカー選手をやめた年」として、印象的に強く残るのでしょう。しかし、今はそれほど感慨にふけることなく、次に進んでいる自分がいます。

プロサッカー選手をやめると同時に、現場から一度離れることにしました。指導者としても、少し冷静に自分を見つめておきたいと考えたからです。
 
2年間、コーチ兼任でプレーしました。特に今年は林健太郎さんがヴィッセル神戸に行かれたので、現場の多くを任されました。

練習を作り、コーンを置き、指示を出し、そして自分も練習をして。毎日が慌ただしくも楽しく過ぎていきました。

同時に、指導者として未熟なことを自覚したのも事実でした。チームはJFL昇格を逃し、正直に言って、思うように「勝てるチーム」に導けませんでした。

退団を決めたとき、選手(チームメイト)たちからたくさん感謝を伝えられました。

サッカーは奥深いものだから、社会人になってまでサッカーを続けているやつらに、せっかくなら今までにない「新しい発見」をサッカーに見出してほしい。その想いは少なからず通じていたと感じ、私は少しだけ救われました。

しかし、指導者として、それに満足してはいけないと思っています。勝たせてあげられなかった。勝てるチームにできなかった。それが私の指導者としての現実だと思います。

サッカーを伝えることや分析すること。それは指導者としての一部ですが、理解と実践はまた違う。そのことを痛感した2018年でした。

これから指導者として歩んでいくかはまだ決めていません。2019年は、色々な活動に全力で挑みながら、将来、自分が何を成していくのかを考えていく一年になるでしょう。

それを考える上で、一度、指導者としての経験を得たことは、何にも変えがたいものだったと思います。

良いお年を。