秋も深まり、朝夜には冷たい風が吹くようになりました。サッカーの世界に生きていると、この風がシーズンも終わりに近づいていることを告げているように感じます。J2リーグも残り5節となりました。私たちの挑戦も最終章に入りました。

昨日の試合は私の責任で敗れてしまうこととなりました。チームにもサポーターの皆さんにも本当に申し訳なく思っています。ただ、こういう時に私がすべきことは、言葉を並べて慰めてもらうことでも、言い訳をすることでもないと思いますので、ここで多くを語ることはしません。

それに私は、退場やPKなど試合を左右するような微妙な判定も、全てはそういう場面を作ってしまった時点でその選手の責任であるというスタンスを取っていますので、今回も自分自身を省みて、まずはこの結果をしっかり受け止めたいと思っています。そして、こういう出来事は必ず私に意味を持たせてくれるものなので、それをじっくりと考えたいと思っています。

幸い(という言葉が適切なのか分かりませんが)、私は怪我をしてしまったわけではありませんし、チームもシーズンが決してしまったわけではありません。自分たち次第で目標を掴める位置にいますので、最終章の最終回を最高の形で終われるように、まずはあと5試合をチーム全員で戦っていきたいと思っています。

最近では毎試合のように1万人以上の方がホームの試合に駆けつけてくださっています。本当にありがとうございます。道端ですれ違うたくさんの方々が「頑張って下さい!応援しています!」と声をかけて下さいます。本当にありがとうございます。

このところ、なかなか"面白い"試合は見せられていないかもしれません。そこにはまだまだ自分たちで取り組んでいかなければいけない課題があると感じています。

ただ、サッカーにおいては「何かを掛けた戦い」というのはこういうものになりがちです。それを勝ち取ったことのないクラブにとっては尚更でしょう。それが「痺れる戦い」という名の本当のフットボールであり、本当の真価が問われる戦いだと思います。

全てはディテールの勝負となっていきます。これからはその色をより濃くしていくでしょう。勝負を分けるのは数センチか、0コンマ数秒か。誰かの一歩か、一声か。

最後まで仲間を信じ続けて、今年岡山の皆さんと追い求めてきたJ1に繋がる一歩一歩を、最後の瞬間まで積み上げていく覚悟を新たにし、また今日から歩いていこうと思っています。