鹿島アントラーズ対ファジアーノ岡山の試合が終わりました。私は試合に出場せず、岡山に残って、日曜日の試合に備えました。

たくさんの方がこの試合を楽しみにしていただいていたことは知っています。中には、私が試合に出ると思って、スタジアムに足を運ばれた方もいらっしゃると思います。それは本当に申し訳なく思っています。

今週は奇妙な数日間となりました。自分が試合に出ないことを知りつつも、周りはにわかに盛り上がりを見せ、連日試合に向けた抱負を聞かれました。私のよく知る選手たちのスカウティングが行われ、これまで敵として考えたこともないチームに対する練習をしました。

この試合を私も楽しみにしていたことは隠せません。この試合を想像してみて、何が楽しみだったかって、何よりもあのカシマスタジアムの独特の空間の中にまた戻れることでした。あそこは私のホームです。それはいつまでも変わらないと思います。

だから、試合に出なくて、少しホッとしているところもあります。やはりまだ私の中で、カシマに敵として乗り込み、鹿島を敵として構えるには、覚悟が足りていない気がします。

それはやはり、この対戦をJ1に昇格して、J1の舞台で迎えることが、私にとっての目標だったからだと思います。私は鹿島を出て、素直に敵としてカシマに戻ることは、できればしたくありませんでした。だから、その舞台を自分で勝ち取って迎えたいと思っていました。

だからやっぱり、今日の試合に出るべきではなかったのだと思います。そして、私が望んだ最も美しい形であそこに戻るために、ここでもう一度気持ちを新たにしろ、ということだったのだと思います。

私たちの挑戦も残りちょうど10試合です。カウントダウンが始まります。残り試合が少なくなればなるほど、私はこのシチュエーションを楽しめる気がしています。それは、鹿島であの時の仲間たちと勝ち取ったあの頃の感覚が、今も私に残っているからだと思います。