先日、ふと思い立って山口県は周防大島の実家に帰ってきました。気がつくとお正月以来の帰省となりました。

私にとって実家に帰ることはいつも何か意味がある気がするのです。今回も、これから始まる勝負の三ヶ月を前に、なんとなくここで帰っておくべきだと感じ、本当にフラッと帰ってきました。

夕方に着き、家族と話し、晩御飯を食べ、故郷の空気を吸い、寝たら岡山に戻ってきました。

私も歳をとりました。大学進学を機に大島を離れて、もう16年半という時間が流れました。あの頃とは変わってしまったものも当然あります。しかし、大事なものは何一つ変わるものがありません。私を形作ったあの頃の空気が私を迎え、あの頃と同じ声が本当に聞こえてくるようでした。

真っ暗な中でも電気を点けることができます。ご飯の味もお風呂の温もりもあの頃のままでした。


あと三ヶ月。J2は残り12試合となりました。欲を言えばキリがありませんので、ここまでは私たちが望んでいたところに位置できていると言っていいでしょう。

私たちは大きな連勝もなければ、連敗もすることなく、着実な道を歩んできました。良くも悪くもファジアーノらしい歩みだったと思います。

ここからは"その次"を目指す戦いとなります。常識や自分たちの当たり前と戦い、乗り越えていかねばなりません。大変な戦いになると思いますが、そこに、やりがいを感じないはずがありません。

舞台は整いました。しびれる戦いの連続になるでしょう。しかし、結局は一試合一試合を大切に戦っていくしかできないことを忘れずにいたいと思っています。そして、望んでいた舞台に立てていることに感謝しながら過ごしたいと思います。

私が"サッカー人生を賭けた挑戦"として、ファジアーノ岡山を選んだことは間違いではありませんでした。クラブ、スタッフ、チームメイト、そしてサポーターの皆さんに感謝しています。

その感謝を形に。

さあ、いこう。やり切るぞ。