ファジアーノ岡山の2015年シーズンの公式戦の全日程が終了し、1年を振り返っています。

タイのクラブを1年で退団し、岡山にやってきて1年。昨年もそれはそれは有意義な1年でしたが、今年も負けず劣らず、苦しく楽しい1年でした。

33歳にして国内移籍は初めて。たくさんの希望を持って乗り込んできましたが、心配性の私は分からないことだらけで不安も同じくらい背負っていました。

無人島合宿に始まり、開幕までの準備、険しく長いJ2リーグの戦い、新たな地での生活、新しいクラブでの新しいチームメイトとの日々。

この1年は、なかなか結果に結びつくことはありませんでしたが、今、今年の経験を振り返って、ここに来て本当に良かったと思っています。

私にとってサッカー選手という仕事は苦しいことの方がはるかに多い仕事です。プレッシャーと戦い、紙一重の結果と付き合っていく日々は安らぎとは遠いものです。12回目のシーズンを過ごす中で、今年も苦しいことばかりでしたが、なんとか今年もやり切ることができました。

そんな中、今年、実は私は何度も「ここに来て良かった。」と思っていました。それはここにはやはり私が望んでいた挑戦があり、そして私が聞いていたこのクラブの素晴らしさとサポーターの皆さんの温かさがあったからです。

私と考えていることがとても似ている監督に出会えたこと、私心よりもクラブのためを考えて行動できる選手たちが集まっていること、長期ビジョンの元に街に根ざしたクラブ作りをしていること、いつまでも私たちを信じ続けてくださるサポーターの皆さんがいらっしゃること。それらを感じるたびに私は救われてきました。

私の究極の仕事は、皆さんへの感謝を結果でお返しすることです。与えていただくものばかりが増えてしまった今年の分を、必ずや目に見える形でと決意しています。

おっと、熱くなってしまいました。まずはもう若くないこの体と心を休ませなくては。

1年間、本当にありがとうございました。