イバさん(新井場徹)の引退が発表されました。昨日、電話で直接報告を受けてから寂しさが抜けないので、これまでの感謝を込めて一気に書いてみたいと思います。

イバさんと私は、2004年に鹿島アントラーズに"同期入団"しました。イバさんはガンバで実績を十分に積んでいましたが、私は大学を出たばかりの新人でした。あれは入団会見の前日だったのか、当日だったのか、初対面で一緒にジョギングをさせて頂いたのを今でもよく覚えています。話した内容は忘れましたが、主力選手に気さくに話して頂いて、随分緊張がほぐれました。

それ以来、イバさんには家に招いて頂いたり、ご飯に連れて行って頂いたり、特にレギュラーに定着するまでは随分お世話になりました。私がこれまでで最もプライベートまで一緒に居させて頂いた選手だと思います。イバさんの影響でいつの間にか関西弁を使うようになってしまったし、プロ選手としての考え方や人生観も影響を受けました。

共にディフェンスラインを組ませて頂いて、どれだけの試合をさせて頂いたでしょうか。選手として一番いい時代を共に過ごさせていただき、その時はあまり考えませんでしたが、本当に幸せだったなと思います。

イバさんのセンスやスケールは多分、過去の日本人サイドバックの中でも断トツだと思います。あんなにワクワクさせてくれるサイドバックは他にいません。あの頃のチームは一芸に秀でた選手が集まった、本当に楽しいチームでした。

今回の決断に至るまで、どのような葛藤があったのか、私が知るのはほんの一部分にすぎません。話してくれたイバさんの思いも、これから私は背負っていきたいと思います。

イバさんは、サッカーもそうですが、本当に多才でセンスのある方です。次の舞台でもきっと周りをいじりながら、イバさんにしかできない仕事をしていかれると思います。どんな活躍をされていくのか、楽しみにしています。

イバさん、本当にありがとうございました。