ちょっと前に「防府出身」さんから、レフリーに関する質問がありましたので、今日はレフリーについて。

はっきり言いますが、タイのレフリングはひどいです。うまい、下手ということではなく、あきらかに基準が一定ではありません。今年のACLで、サンフレッチェの試合でありえない判定が続き、びっくりされたサッカーファンの方も多かったと思います。あのようなことがタイでは毎週のように行われています。

こうしたことがなぜ起きてるのか分かりません。しかし、これがアジアの現実です。アジアが早急に取り組むべき課題だと思います。

さて、日本のレフリーに関してですが、僕はここ数年でとてもプレーしやすくなった、と感じています。僕にとって、判定ミスというのは僕たちがミスをするのと同じように、しょうがない、と思う部分があります。僕にとっていいレフリーかどうかというのは、試合を選手と一緒に作ろうとしているのか、それとも、判定やカードで選手をコントロールしようとしているか、だと思っています。

以前はゲームを作ることよりも正しく笛を吹こうという意識が先行しているように感じましたが、今はそのあたりを改善していこうとしているように感じます。時に毅然とした態度も必要ですが、試合中の熱くなっているときに高圧的に来られると、選手も反発してしまい、悪循環になります。

しかし、これは選手の側も同じことが言えます。僕は2年目のとき、2試合連続退場をしたことがありました。それ以来、僕はレフリーとの付き合い方を見直しました。僕は小さいときから、レフリーにも噛み付くような気持ちを前面に出した選手が好きでした。僕もそれをある意味スタイルにしていましたが、結局損をするのは自分だと悟りました。

心理学などで、「他人は自分を映す鏡」と言われますが、僕はこれをレフリーとの関係の中で教えられました。イエローカードは自分が自分に出させた警告なんです。自分が言動を改めたら、不必要なイエローカードを出されることはなくなりました。


今日はリーグ第13節。ここまでイエローカードは1枚。冷静にファイトしてきます。