なぜ子どもに競争させようとするの?
「子どもにはたくましく育って欲しい」「成功体験を積んで自信をつけさせたい」「この世は競争社会だから小さい頃から競争に打ち勝つ力を養いたい」など、子どもの幸せを願ってこのように考える気持ちはわかる。競争させることで、「コンテストで優勝する」など明確な目標ができやすいし、結果を残すことで周りの人から承認される喜びもあるし、達成感も味わえる。良いこともあるのだが悪い影響も多い。
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「ルールを破ってでも勝とうとする」「競技成績で人間の優劣を決めるようになる」「自己肯定感が育ちにくい(競技成績に依存した条件付きの自己肯定感)」「やりたいことではなく求められていること(褒められること)に意識が向く」「勝利至上主義の厳しい練習やトレーニングによりスポーツ障害など体調を壊す」などなど。
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実際、子どもの教育においては、「子どもが自分で競争環境を選んだ場合」「トップレベルのスキルがある場合」を除いては、上記のような悪影響をもたらすという研究結果も多い。キッズダンス業界では、一時ダンスバトルが流行ったことがあった。「おれ、〇〇バトルで優勝した」「あの子、全国大会で優勝した」など、子ども同士、そして親同士のマウンティング合戦が始まり、ダンススタジオも親も子どもの競争心を煽り、子どもをレッスンづけにした。
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英才教育を受けた子は、ダンスのスキルは高いが、音楽がなっても自分から踊ろうとしない。周りに自分より上手い子がいないか、はずかしい思いをしないか、それを確認してから踊り出す。内側から湧き出てくるダンス表現ではなく、先生から教えてもらった技を正確に表現するダンス。みんな同じ。勝つための30秒のテンプレが仕込まれている。「ダンスが楽しい」というより「ダンスで勝ちたい」で踊ってる(「ダンスで負けたらわたしの価値がなくなる」で踊ってる子もいる)。上手いなとは思うが、心が動かされるものがまったくなかった。本人の心が動いている様子もない。その状況を見てとても悲しくなった(それを自分の意思で選んで望んでいるのであればOK)。このような経験もあり、子どもの教育において「競争環境」をどのように取り入れていくか、考え続けている。
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子どもに打ち込めるものを見つけて欲しい、夢中になって欲しい、全力でプレーして欲しい、そのような気持ちは理解できるが、特にやりはじめの時期や本人が競争を選んでいない状況では、「誰かと比べる」「優劣をつける」「競争心をあおる」方法は、極力避けた方がいいと考えている。
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もちろん、完全に競争や比較を避けることはできない。スポーツをすれば勝ち負けははっきりするし、英語のテストを受ければ点数がつけられる。なので、うちの教室では「(テストを受けるかどうか)試合に出るかどうかは子どもが決める」を大原則にして、本人が望んでいない状況で競争に巻き込まないことを大事にしてる(著書で詳しく解説した)。
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また、子どもが大人になってからのことを考えると、誰かと比べられたり、誰かに選ばれたり、誰かに点数をつけられることは避けることができない。競争に勝たないとお客さんに選んでもらえないという側面も事実。だからといって、子どもに大人になることを求めたり、大人のような環境を育てるのは違うかなと。子どもには大人が体験している苦労やつらさを子どもには与えたくないと思うのが自然な感情。
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ただ、無理やり花を咲かそうとしても、根っこが育ってなければ簡単に折れてしまう。スーパーキッズとして早咲きした子がプライドだけ大きくなり、引退後のセカンドキャリアがうまくいかないケースも多い。
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早く咲く子もいるし、遅く咲く子もいる。アジサイの種を持つ子の根っこを引き抜き「バラに育ちなさい」と急かしても、バラは育たないし、アジサイである自分を否定するようになる。自分らしく咲いてはいけないんだと。
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競争されたり比べられたりしない豊かな土壌をつくり、適度な水を与える。そんな感覚で子どもと関わっていきたいなぁと。ふと思った。
ライフスキルコーチ
ミスターおかっち
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