第31回 本音で生きる人は、空気を読む、だが抗う | ミスターおかっちの BLOG

第31回 本音で生きる人は、空気を読む、だが抗う

 

本音で生きる人は

空気を読む、だが抗う

 

建前で生きる人は

空気を読む

 

 

空気は読んだ方がいいです。

 

周りの人がなにを求めているか、目に見えるルールと暗黙のルールを察して、いまこの状況に相応しい振る舞いを判断する。みんなが期待していること、期待していないこと。言って欲しいこと、言わないで欲しいこと。やって欲しいこと、やってはいけないこと。目には見えない、言葉にはなっていない場の雰囲気をつかみ、適切な行動をする。この空気を読む力は、人間関係を育む上でとても大切です。

 

 

正しいよりも、楽しいが求められることがあります。どんな時でも正論をかざし、言いたい放題、やりたい放題やっていたら、関係は壊れていき、冷たい言い方ですが、排除されます。袋叩きに合うのです。そして、自分が求めている結果が手に入らない。思い描いていた夢が実現しない。そのようなことがあります。

 

 

「建前で生きる人」は、空気を読む力に長けています。周りの人の気持ちが痛いほど理解できて、共感を超えて同感する。自分のことのように不安になり心配し、恐れるように。「私のあの発言が傷つけてしまったのではないか」「ここで同僚の間違いを指摘すると、恥をかいて悲しませてしまうのではないか」そのように考え、自分が思っていることをなかなか言えなかったり、間違いや問題に気付いても見て見ぬフリをしてしまいます。周りの気持ちを大切にすることが最優先。目標を達成することや自分の気持ちは二の次です。

 

 

そんな彼らは、これまで優等生として評価されて育ってきました。小さい頃から「人に迷惑をかけてはいけません」という教えをきっちり守り、お手伝いを率先して、「よく気がつく子」として親に感謝された。学校でも、先生が言うことをきちんと守り、友だちからも空気を読める人として重宝される。周りから評価されることで、いつも心が満たされて、なんの不満もなく過ごしてきた、そんな方が多いのではないでしょうか。

 

 

しかし、そんな生活を30年、40年続けていると、空気を読み過ぎてしまって疲れてきます。いつも周りの顔色を伺い、嫌われないように気を遣う。自分の気持ちを犠牲にして、相手に劣等感を与えないように、自分を下げて下げて。みんなが不快な思いをしないように、ケンカが起こらないように、いつも神経を尖らせて気を配る作業。どこにいっても息が抜けない。安心できる場所がない。

 

 

少しでもこの場を離れたら、自分の悪口を言われているのではないか、そんな恐怖が離れない。そのようなことはありませんか。少しでも思い当たることがあれば、空気を読みすぎてしまって、自分を殺してしまっているかもしれません。

 

 

冒頭でもお伝えしましたが、空気を読むことは、社会で生きるために大切なライフスキルです。ただ、周りの人の気持ちを尊重し過ぎて、息苦しくなってしまったり、言いたいことが言えなかったり、問題やミスをマスクしてしまうと、あなたにとっても周りにとってもいい結果につながりません。また、空気を読む人が多くなると、強力な同調圧力を呼び、少しでも輪を乱す者を排除する動きが出てきます。コロナ感染初期にあった、マスクをしていない人に暴力を振るうという行為がそうですね。自分らしさを許さない、どんどん息苦しい社会になっていくのです。

 

 

2019年東京大学の入学式での祝辞で反響を呼んだ社会学者の上野千鶴子教授が、東京新聞でこのように言ってました。

 

 

「社会運動をやるには、空気を読むのが当然です。状況を見極めて、誰が敵か、敵の弱点が何かがちゃんとわからないと、戦略も戦術も立たない。空気を読んだうえで、自分の信念に照らし合わせて、その都度どう動くかを判断します。だから(「空気は、読まない。」の)題字も変えさせていただいた。「空気は読む。だが抗う」とね。」

 

 

大きな目的を成し遂げるためには、置かれている状況を知り、地雷がどこにあるのかを確認して、いたずらに敵を作らず、冷静に戦略を練って行動する。そうすることで大きな実りが得られるのです。

 

 

「本音で生きる人」は、空気は読みます。だが、抗うのです。無条件に従いません。自分の本音と向き合い、心から正しいと思う信念を言葉にします。ただ、その言葉を、出すタイミングや出し方は工夫します。以前にこんなことがありました。

 

 

まちづくりのプロジェクトチームで会議をしていた時のことです。誰かが言いました「商店街のど真ん中でBBQをしたら、参加者が商店街で食材を買って、みんなで分け合って交流できるので、楽しいんちゃう」ナイスアイデアでした。会議に参加しているメンバーもいいね!ってなりました。が、しばらしくして、「火事になったらどうするん」「消防法とか大変そうやん」「商店街のご年配の方は頭が堅そうやし······」というたくさんのネガティブな意見が出てきました。

 

 

会議時間は、30分も延長してます。「もう今日はこの辺で終わりにしよう」という、空気があの場で確かに流れていました。リーダーであった僕も会議を終わらせようと思いました。

 

 

しかし、その時に、メンバーのIさんがこう言ったのです。「とりあえず今から商店街にいってみーへん? 俺はこの後時間があるから俺一人でも行くよ」その時に、明らかに空気が変わりました。「確かに行ってみないとわからない」「俺も時間あるから行ってみようかな」って。そして、Iさんと都合のつくメンバーで実際に現場に行ってみたら、商店街の会長にお会いすることができました。

 

 

ちゃんとした企画書はありませんでしたが、思いを込めてBBQ企画を伝えたら、めっちゃいいやん!って賛同してもらえました。商店街のど真ん中でBBQをするという前代未聞の企画を実現することができ、新しい地域活性化活動としてメディアにも取り上げられたのです。Iさんの一言が空気を変えて、みんながやりたいことを叶えたのです。

 

 

あなたも周りも幸せにするためには、ただ空気に従うだけではなく、いろいろな観点で、あなたの意志を持って行動することが大切です。とはいえ、嫌われたくないし、迷惑をかけたくもない、敵も作りたくないし、居場所を失いたくもない。どうやったら、空気を読んだ上で本音に従った行動ができるようになるのか。とてもいい方法を3つ提案します。

 

 

①キーマンから信頼を得る

「空気とは、その場を支配するキーマンの気分である」ベストセラー作家の水野敬也さんが、書籍『LOVE理論』の中でこのように述べていました。キーマンとは、その場で最も権力を持っている人。人気があったり、肩書きがあったり、技能レベルが優れていたり、実績を出していたり、信頼されている人。

 

 

日本では一番年上の方がキーマンになっているケースも多いですね。そのキーマンの考えや気持ち、そして言動が、チームの空気に大きく影響します。キーマンからの評価を下げたくないし、嫌われたくないので、キーマンの動向を気にする人が多いのです。

 

 

ですので、日頃からキーマンと信頼関係を築くことが大切です。キーマンがチームをどうしたいのか、どのようなことをメンバーに求め、どのような成果を出したいのか、チームをまとめる上で大切にしている価値観はなに、キーマンと積極的にコミュニケーションをとり、彼らが大切にしている信念や哲学を理解することが鍵になります。

 

 

そして、あなたができることから彼らが求めている期待に応えていくのです。そういうことを積み重ねていけば、キーマンから頼れる存在として信頼されるようになります。そうすれば、たとえキーマンとは違った意見であっても、気分を悪くすることなく意見を聞いてもらえるようになります。

 

 

②リスクゼロの提案をする

これは、先ほど紹介したIさんの行動です。「自分が商店街に行ってみる」という提案なので、会議を終わらせたい周りの望みを妨げることはありません。周りにとってはリスクゼロです。こうやって責任を持って、リスクを背負って行動する人は、周りから信頼されて、応援してもらえるようになります。結果的にIさんがやることにみんなが巻き込まれました。周りから認められたいという気持ちがあるなら、空気を読むよりも、空気を変える行動が望ましいこともあるのです。

 

 

③様々なコミュニティーに所属する

これが一番簡単ですぐに行動しやすことかと思います。一つのコミュニティーに所属していると、視野が狭くなり、いろいろな観点で物事を考えられなくなります。また、その場所を失うと、他に居場所がないため、リスクのある行動が取れなくなるのです。

 

 

だからこそ、会社や特定のママ友などのグループだけではなく、興味や関心のあるコミュニティーに参加してみることを強くおススメします。いろいろな価値観を持った人と交流することで、自分が所属しているコミュニティーを客観的に見れるようになります。おかしいところに気づいたり、逆に魅力を見つけることもあるでしょう。

 

 

居場所がいくつかあると、仕事や家事など抱えている問題を忘れられることもできて、息抜きもできます。そして、なにより、一つのコミュ二ティーに執着しなくなるのです。失ってもなにも怖くない。他にも居場所がある。そうなると、自分が本当に思っていることを言えるようになってきます。自分の信念に従った行動ができるようになるのです。

 

 

空気を読んで

あなたの信念を言葉にしよう!

 
 
 
 
 
つづく
 

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