「やり抜く子」の育て方
将来の成功を決める
究極の能力
こどもの将来の成功を決めるのは、なんだと思いますか?IQでしょうか、才能でしょうか、運動神経でしょうか? ベストセラー本『GRIT』でも、話題になりましたが、近年の研究により、「やり抜く力」が将来の雇用や年収や、幸福度に大きく影響すると結論づけられました。
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やり抜く力とは?
大好きなことでもずっと続けていたら飽きてしまったり、嫌いになってしまうことがあります。「やり抜く子」は、目標を達成するためのやらなければならない事を、やりたいことに変えて、楽しんで取り組みます。
目の前のことではなく、それを実現した後の大きな世界を見据えて、一歩一歩、自分を信じて進んでいく力。これが、やり抜く力です。
それでは、この「やり抜く力」がどのようにこどもの将来に影響するのでしょうか。
やり抜く力が
子供の将来にどのように影響する?
心理学者ダックワースは、「やり抜く力」が、進学率、年収、幸福度に大きく影響すると述べています。逆に才能と成果は必ずしも結びつかない。才能とは、「努力によってスキルが上達する速さ」を意味しており、才能が人の倍あっても人の半分しか努力しなければ、長い目で見たら努力家タイプの方が能力が高くなり、成果が出やすいとのこと。
また才能が高い人は、「やり抜く力」が低くなってしまう傾向にもあるようです。少しやれば上達してしまう才能がある人は、やればできると努力をしなかったり、うまくいかないことがあったら簡単に投げ出してしまうこともよくあるのではないでしょうか。
その他、代表的な研究を書籍『GRIT』より抜粋して紹介します。
米国陸軍士官学校で行なわれる激しい訓練「ビースト・バラックス」を耐え抜ける士官候補生は、適性試験が良い者でも、高校の成績が良い者でも、リーダーシップを発揮する者でも、体力測定の良い者でもなく、ただ「やり抜く力(GRIT)」のスコアが高い者だった。
アメリカ陸軍特殊部隊「グリーンベレー」の「選抜コース」を最後まで耐え抜いた訓練生もやはり、「やり抜く力(GRIT)」が高い者だった。
アメリカ人を対象にした大規模調査でも、修士・博士・医学士・法学士など大学院の学位を取得した人は、4年生の大学を卒業した人よりも、「やり抜く力(GRIT)」が高かった。
ウォーレン・ウィリンガムの研究チームは「将来の成功要因の決め手になる性格的特徴は何か?」という問題を調べるため、数千名の生徒を対象に、高校の最終学年から5年間の追跡調査を行なった。「①学業において優秀な成績を収めたか」「②若手としてリーダーシップを発揮したか」「③科学、テクノロジー、芸術、スポーツ、文章力、スピーチ、起業家的発想、社会奉仕などにおいて顕著な成果を収めたか」という3点を成功として定義し、調べたところ、「最後までやり通す」という性格特性が最も成功要因としての影響力が大きいことがわかった。
著者、アンジェラ・ダックワースは、アメリカの2000名の成人を対象に調査したところ、「やり抜く力」が強い人ほど人生の満足度が高く、精神的にも健康な生活を送っていることがわかった。
それでは、「やり抜く子」を育てるための7つのポイントを紹介します。
「やり抜く子」を育てる
7つのポイント
①生活習慣を整える
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家庭内でのルールをつくる(されたら嫌なこと、うれしいこと)
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学習環境を整える
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生活習慣を整える(寝る時間、食事の時間等)
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定期的に家族会議をする
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本棚をつくる
②自己肯定感を高める
自己肯定感とは、いつでもどこでも「自分」でいられる状態です。「あるがままの自分を解放していい」と自分に許可を出せていて、自分にYESがいえる状態。
自己肯定感が低い状態だと無意識に自動思考が作動し、自分のエネルギーにストップをかけてしまいます。やりたいことが見つかってもあきらめる。言いたいことがあっても我慢する。あの時の失敗が気になって一歩踏み出せないし、なにか上手くいかないことがあったらすぐに諦めてしまいます。
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いいところを見つけて伝える
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ながらをやめて目を見て最後まで話を聞く
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気持ちにはYES, 行動にはNO
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10秒ハグ
- あいさつプラス一言
③好奇心に火をつける
僕が主宰する学校では、ゲーミフィーケーションを活用して教育カリキュラムをゲーム化しています。
ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素や仕組みを他の分野で活用することです。ゲーミフィケーションが教育の中で適正に活用できれば、取り組みへの動機づけ、学習の継続、自分自身で学習意欲を高める、目標を達成する、というステップが完成します。外部からの強制によらない自身の「やる気」により、肯定的な満足感を得ることができます。
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ルールと時間を決めてゲーム化する
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生徒になって学んだ事を教わる
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答えを教えない/与えすぎない
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邪魔をしない/飽きるまでやらせる
- 自分で選んで自分で決めさせる
④ミッションを持つ
「やり抜く子」は、今やっていることの先の大きな目標を見据えて行動しています。そして、その目標は自分のためだけではなく、「世の中の問題を解決したり」「周りの人が幸せになる姿」をイメージしているのです。
そのようなミッションを持っていれば、「やらなければならないこと」でも、「やりたいこと」に変えて、意欲的に取り組めます。
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「これを続けたらどんないいことがある?」
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感謝を伝える
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仕事の意義や夢を語る
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得意なことで役割を与える
- まちの問題について話し合う
⑤成功体験を積み重ねる
小さな成功体験が増えてくれば、「やればできる」という自信が育まれ、自分ができることが増えてきて成長できます。また達成した時の喜びや感動が、次に行動する時の原動力になります。
特に、自分で選んで決めた事をやり切ったという体験は、その子の人生を支える土台になります。
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小さなゴールを設定する
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目標に期日をつける
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できたことに目を向ける
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成長を記録して可視化する
- 他人と比べない/昔のこどもと比べる
⑥問題を解決するマインドを育む
「やり抜く子」は、失敗は成功するための大切な過程だと捉えており、失敗を恐れず失敗から学び、問題を解決していきます。そして、できないことにぶち当たっても、「自分には才能がない」と考えず、「今の自分にはまだ無理だ」と考え、「ではどうやったらいい?」と建設的に考えて、物事に取り組みます。
また「人間は努力次第で成長できる」という成長思考を持っているというのが大きなポイントです。逆に、知力や能力は生まれながらの才能で、変えることはできないという固定思考を持っていたら、失敗する事を恐れて、自分ができないことは挑戦しようとしません。
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失敗する姿を見せる
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成長している姿を見せる
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GBHでふりかえる
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蛇口(問題の本質)を見つける/二度と起きないようにするには?
- コントロールできることとできない事を切り分ける
⑦「なりたい自分」が見つかる環境づくり
「なりたい自分」や「やりたい仕事や自分の将来」を見つけるきっかけになるロールモデルと触れ合える環境づくりが大切です。同じ学校や学年の子だけではなく、異学年混合で学び会える環境が良いですね。
さちこお姉ちゃんみたいに漢字をたくさん覚えたい!
ゆうやお兄ちゃんみたいに英語でたくさんお話ししたい!
まさしみたいに、左手のドリブルもうまくなりたい!
あの人になりたい!なりたい!ってなったら、腹の底から力がどんどん湧いてくるし、そっちにいきたいって気持ちが強くなってくる。つまり、夢中になれるのです。
また、こども同士だけではなく、大人とも一緒に遊んで一緒に学べる機会をつくる。色んな大人と共にプロジェクトを取り組むことで、やりたい仕事が見つかったりなりたい大人の姿が見えてきて自分の将来に希望が持てるようになる。
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いろんな学年の子と遊ぶ機会をつくる
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プロと触れ合う機会をつくる
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まちづくりプロジェクトに参加する
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哲学対話イベントに参加する
- 自分らしく輝き、毎日を楽しむ
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今日はここまで。
また加筆修正しながら記事の質を濃くしていくとともに、僕自身、「やり抜く子」の育て方のプロになりたいと思います。なるよ。
ライフスキル教育講演家
ミスターおかっち
▼おかっち活動実績▼
▼おかっちストーリー▼
僕のすべてを物語にしました。
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