あなたがまちのヒーローだ!【アメリカ留学編②】
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地方における
新しい生き方
アメリカについて2週間が経ちました。学校の課題が終わり、リビングの暖炉でビールを飲みながらほっこりしている時に、ホストマザーのエイミーが言いました。「ダイスケは、BUY LOCALについてどう思う?」その後、エイミーは僕に新しいライフスタイルを教えてくれました。こんな生き方があるんですね。
一緒に住んでからずっと不思議に思っていたんですけどエイミーは、ウォルマートやAMAZONで買い物をしないんです。チェーン店はいつも素通りで、地元のファーマーズマーケットで買い物をしていました(僕はウォルマート行きたかったのですが)。それには、意味があったのです。町を守るために、環境を守るために、地域に住む人達を救うために。彼女の意志がそうさせていました。
近年、ウォルマートやショッピングモールが郊外に出来てから、住民はそちらで買い物をするようになり、地域の小さな店はどんどん潰れていったようです。人はより便利な物を求めて、非効率な物を切り捨てていく。このままではいけないということで、住民達が町全体で「BUY LOCAL」運動を行うことを決めました。
BUY LOCALとは?
これは、 “地元の農産から買い物をしよう”といった活動です。これにはたくさんの意味があります。まず、輸送コストの削減。アメリカはとても大きな国なので輸送するのにたくさんのエネルギーとコストがかかります。地元で買えばそれを大きく削減できます。
次に、町の活性化につながります。地域の人達同士で買い物をすることで仕事もそこから生まれ、人と人のつながりも深まり、地元愛も向上します。BUY LOCALが導入された背景とその意義についてまとめたのがこちらです。
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BUY LOCALが導入された背景
*若者達の地元離れによる人口減少
*大型郊外ショッピング店進出により
地元の店が相次いで倒産
*地元の農家の保護
*環境破壊
*コミュニティーのつながりが低下
BUY LOCALの意義
*ローカルで活動するかっこよさを向上させて
地元で活動する人を増やす。
*地元の店で買い物する人を増やす
*顔なじみの人が買い物に来ることで
地元の店の質が向上する
*人と人とのあたたかいつながりの中で地元愛を向上させる
*輸送コスト削減による環境保護
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自分の幸せと全体の幸せ
彼女は、本当に自然に囲まれた地元が大好きで、住民達と共にあたたかい一生を送りたいと願っています。もちろん環境への配慮も怠らない。「暗くなったら寝て、採れた野菜を食べる」そんな生活を送っています。
僕は和歌山が大好きです。でも、食べたい物を食べるし、やりたいことをやって、やりたくないことはやらない。太陽の流れに逆らって、自然からの警告を無視して、自分の胃袋と欲求にだけ耳を貸し、本当に自由に生きてきたように思います。
「自由」って難しいですね。テクノロジーは、快適で便利で楽しい世界を創造してくれる。でも注意しないと大切なモノが破壊されてしまうことがります。美しい自然であったり、人と人のあたたかいつながりであったり、人間としてあるべきモラルであったり。
たった一人を助けることを考えていては、全体のバランスがおかしくなるし、全体を眺めていては、目の前で苦しんでいる人が見えなくなる。自分だけが幸せで良いのか?みんなが幸せだったらそれで良いのか?自分が住むこのまちでどのように自分らしく生きていったらいいのか?
BE A LOCAL HERO
エイミーは言いました。「エイミーはね、このまちからたくさんのローカルヒーローを育てたいの。都会に憧れる気持ちもわかるよ。このまちは遊ぶところが少ないからね。若い人は特に、このまちで住むことに誇りを持っていない。自分のまちが好きじゃないみたいなの。それを変えたい。変えたいのよ。でっかいまちに住んで、大きな問題を解決して有名になる、そんな生き方もあるけど、自分が生まれたまちで周りの人とつながりながら、みんなでまちを良くして喜びを分け合い、力を合わせて生活する、そんな生き方もある。
地元に住むことはかっこ悪いことじゃない。みんなでまちのヒーローになろう!このまちでたくさん楽しいをつくって、幸せに生きていこう!わたしは、そんな生き方が好きなのよ!だからと言って、地元に引きこもって情報を遮断したりするのは違う。世界でどんなことが起こっているのか、自分が興味があることをまちを飛び出して学び、まちでできることを探して地元でアクションするということ。Think Global, Act Localよ!」
THINK GLOBAL
ACT LOCAL
めっちゃかっこいいやん。そんな生き方したい。僕が住む和歌山もエイミーが住むまちと同じ問題を抱えています(日本の地方都市すべてちゃうかな)。若者がどんどんまちからいなくなり、郊外の大型店によって店はどんどんつぶれていく。「わかやまにはなんもない」これが、和歌山人の口癖です(こっちにきた時に、なんで和歌山にきたん?なんもないのに!って、何度言われたことか)。
「なにもないから、あるところに行く」もちろんそれも選択肢の一つ。でも、なにもないからこそ、ここでなにかをつくりたい。ここでしか味わえない喜びや幸せを見つけていきたい。田舎だからできることを見つけて、世界に発信したい。地方でも世界を変えることができるということを証明したい。僕はそう思うの。
また、こどもにも自分が住んでいるまちに、もっと目を向けて欲しい。自分ごとにして欲しい。英語勉強したりプログラミング学んだり、そんなことも大切なのはわかります。自分の生活を一生懸命支えてくれている人が、すぐ近くにいるということを知知ってますか。何気なく食べているみかんも、あたりまえのように利用しているバスも、まちに住むプロフェッショナルによってつくられている、それを知っていますか。そんな大人達がまいにち一生懸命働いてくれているから、僕たちは不自由なく自分がやりたいことをできるんだよ。
大人の数だけ生き方があり、働き方があり。そんな大人から、将来の自分を見つけて欲しい。学校で学んでいることが、社会でどのように生かせるのかを体感して欲しい。和歌山にもたくさん面白い人がいる。楽しい場所がある。自分の足で自分の目でそれを見つけて、まちで生きることを楽しんで欲しい。そのように願っています。
エイミーと出会い、共に生活をして、生き方に触れ、その哲学に、惚れてしまいました。Be a Local Hero!ってめっちゃかっこいい!このメッセージをこどもに伝えていこう。実は、このエイミーさんが僕が主宰する放課後スクールPETERSOXのマスコットキャラクターになっています。
和子ゴンザレス
和歌山に帰ってきて一番最初にメディアに取り上げられたのは和子さんでした。(わかやま新報)
キャラクター設定もエイミーそのままです。
パソコンの操作は高速一本指タイピング
車のカギをよくなくす(後ろ姿がキュート)
チョコ大好き
仕事はバリバリ
夜はソファでテレビ見る
家族を愛する
エイミーのキャラをお分かりいただけましたでしょうか。とにかく愛すべきキャラなんです。ラブリーです(大好き❤️)。
今回はエイミーから学んだローカルヒーローの精神を紹介させていただきました。そして、いよいよアメリカの大学院が始まります。ここで人生の進路が大きく変わることに。やはり修正力が人生において大切ですね。
つづく
第二章
アメリカ留学編③
アメリカ大学院スタート!
▼第一章から読む▼
第一章
MY STORY①
あなたはエスカレーターに乗って生きるのよ!
*今回の記事は、以前に掲載されたこちらのコラムを参考にしています。
ライフスキルライバー
ミスターおかっち
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