壁を俯瞰する − 実践編 − | ミスターおかっちの BLOG

壁を俯瞰する − 実践編 −

先日書いた実践編を書いてみようかな。
http://ameblo.jp/daiketsu/entry-11234644279.html


[田口君]

田口君は、高校二年生でサッカー部に所属しています。三年生が引退し、チームメートからの推薦でキャプテンを任せられることになりました。しかし、田口君は、リーダーとしてチームを引っ張った経験が無いので、キャプテンとしてやっていく自信がまったくないようです。それに、彼は人を導くというよりも、自分のパフォーマンスを向上させたいという気持ちの方が大きいようです。自分の練習時間が削られたり、余計なことで悩まされるのが嫌なようです。

そうです。田口君は、壁に直面しました。壁は、キャプテンとしてチームを引っ張ることです。今の田口君には、どうしたら良いか分からないようです。この壁を、どのように乗り越えたら良いか?

第一の選択

壁を乗り越えるか VS 違う道を探すか


壁を乗り越えると選択することは、キャプテンとしての仕事を引き受けるということです。ただ、ここでは積極的に責任を持って仕事を引き受けるかどうかは別の話です。違う道を選択することは、キャプテンの仕事を辞職することを意味します。

どちらの選択が、田口君にとって、チームにとって良いのかは分からない。ただ言えることは、選択することで田口君のサッカー生活は大きく変わることになります。


そして、第二の選択。

Physicalなアプローチ VS  Mentalなアプローチ


壁を乗り越えるとを選択すると、問題を分析する所から始まります。先日話したように、多くの問題は4つに分類されます。さあここで田口君の壁がどのように分類されるかを考えてみます。それぞれが複雑に絡み合っているようです。


1. 知識が足りない

チームを引っ張るキャプテンとしてどのようにあるべきか?具体的に日々の練習でなにをしなければならないのか?という知識が不足している。

2. スキルが足りない

チームを引っ張った経験が無いので、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力が欠けている。

3. 人脈が乏しい

相談出来る先輩が引退して、なかなか頼れるサポーターが近くにいない。

4. 失敗が恐い(Mentalなアプローチ)

エースとして自分のプレーには絶対の自信を持っているがゆえに、リーダーとして失敗するのが恥ずかしい。成功する姿がイメージ出来ない。自信が無い。

このようになります。このように4つのタイプが絡み合っている場合、自分が何をしたら良いのか分からなくなるようです。こうやって分類するだけでも、大きく前進します。それぞれの問題に対して、解決策を考えればいいだけだからです。デモンストレーションしてみます。


1. 知識が足りない
チームを引っ張るキャプテンとしてどのようにあるべきか?具体的に日々の練習でなにをしなければならないのか?という知識が不足している。


一般的なリーダー像というのは本やネットで入手出来るが、重要なことはチームにふさわしいリーダーとは何かをチーム全員で共有することです。これは、チームビルディングワークショップが効果的です。様々なワークショップデザインがありますが、一番シンプルなのは、リーダーとは何か?というテーマで全員でディスカッションすることです。そして、リーダーとしてあるべき姿を全員で共有して、日々の練習で具体的に出来ることをリストアップする。これをやることで、リーダーという曖昧な概念を、全員が見える形で日々の行動ベースで行うことが可能になります。


2. スキルが足りない

チームを引っ張った経験が無いので、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力が欠けている。


どのようなスキルが求められているかが分からないと先に進まない。だから、1のアクティビティーの次に訪れるフェーズです。具体的に必要な能力が分かればあとはそれを身に付けるために努力するだけです(実は、ここが最も大変ですが)。もう一つ重要なことは、自分が今持っているスキルや長所を中心に考えることです。今自分が出来ないことも、自分の長所で補うことは出来ないか?また自分以外の人のサポートを得ることは出来ないか?そのように考えることで、ポジティブなエネルギーでチーム全体を鼓舞することができます。


3. 人脈が乏しい

相談出来る先輩が引退して、なかなか頼れるサポーターが近くにいない。

自分が理想とするリーダー像が描けたら、同じようなリーダー観を持っている監督や先輩に積極的に指導を仰ぐことは大切です。メンターを見つけるかどうかで、自分の選択肢の幅が大きく広がります。もちろん、チームメートとの関係も深めていくことは重要です。例えば、練習以外で一緒に過ごす時間を作ったり、一緒に個人ゴールを作りそれを達成するために親身になってサポートしたり、たくさんやれることはあります。


4. 失敗が恐い(メンタル面)

エースとして自分のプレーには絶対の自信を持っているがゆえに、リーダーとして失敗するのが恥ずかしい。成功する姿がイメージ出来ない。自信が無い。


何をやらなければならないかが分かっていてもココロが前に進まないことはよくあります。失敗が恐い、自信が無い、変化するのが恐い、というのが典型的な理由でしょう。こんな時は、どうしたら良いのか?ここはあえて簡単に一言ですませます。ポジティブシンキングです。失敗したら人生が終わりだと考えているから動けなくなる。自分が出来ないことを見ているから、自信がなくなる。変化することで得られる状態をイメージ出来ていないから、今を変えたくないと考えている。だからこうすれば良いんです。失敗してもなにも終わることはないし、成功へ大きな一歩踏み出したと考えれば良い。自分が出来ることをイメージしてそこに集中すれば、みるみる成功出来るイメージが出来てくる。キャプテンの仕事をどういう気持ちで引き受けたかを考えることで、前に進むエネルギーに変えるんや。このパートは、長くなるのでまた今度。


こういう形で、問題を細分化して一つずつ考えていくと、それぞれの問題に対する解決策への道が少しずつ見えてくる。道が見えれば、前に進める。


そして、第三の選択。

やる VS やらない


そう具体的にやるべきことが見えても、前に進めない人は多いんです。これは先ほどの章で話したメンタルに大きく影響することです。長くなるので話を前に進めます。

田口君は、やる気満々でムンムンですので、やるべきことをやることを選択しました。最初はぎこちなかったものの、田口君の情熱にチームのメンバーも火をつけられ、チームとして新人賞で優勝することができました。


そして、第四の選択。


前進する VS ストップする


結果が出た時。それは、選択する時です。前に進み続けるか、現状の居心地の良さに浸り続けるか?この田口君のケースで言うと、前に進み続けるということは、問い続けることを意味します。次の目標を達成するためにリーダとしてやるべきことは何か?これまでの練習で自分が描いているリーダー像の目標で出来たことと、出来なかったことは何か?

ストップするということは、自分がやってきたことは正しかったと信じて、そのままの行動を続けるか、少し手を抜いてしまうかを意味します。ここで考えなければならないことは、結果が出る=自分の行動が正しい、という訳ではないということ。結果は、自分がコントロール出来ない要素が大きく入ってきます。相手チームのコンディション、フロアの環境、観客やレフェリーの影響。だから、ここでも選択する必要があります。


第五の選択。

計画を見直すか VS  計画に従うか


個人が成長すれば、チームの環境は大きく変わります。チームの変化と目標に対する進捗度を考えて計画を見直すか、そのまま続行するかを決断しなければなりません。これは、本当に勇気のいる決断です。リーダーという仕事の評価は、目に見えて数字が出てくるものではないので難しい。だからこそ、チームで話す時間を多く作ることが大切。一番大事なのは、目標の共有。何回も!!!目標を達成するために個人がチームに対して果たす役割を明確にする。そうすることで、自分がやるべきことが見えてきます。


長くなった。締めは面倒くさいから、ここで終わり。日本語で文章をまとめていると、英語力が落ちていくのが分かります。もうすぐ1年経つのにまだまだ英語全然しゃべれへん。頑張る。