VRChatに、すっかりハマってしまった。
僕は元来、皆でワイワイできるゲームなら何でも好きだ。
そして、争いの無い、身内が大勢揃ってワチャワチャしているこのゲームにハマるのもまた、自明の理であった。

この世界は、実に自由だ。


エッチなのに反対する死神にもなれるし、

有名な怪レい中華sdカードにもなれるし、

おまねこにもなれる。
なろうと思えば、何にだってなれてしまう。この世界に一度居心地の良さを感じたら、もう戻れない。
ソードアート・オンラインの世界は、Caligulaの世界は、もうそこに来ているのかもしれない。
早く僕たちのナーブギアを外して現実に帰して欲しい。

いや、現実には帰らない

僕のLucidもそう言ってる。 


このゲームには多種多様で個性的なアバターがたくさんいる。
とは言えある程度流行はあるらしく、体感5割がケモミミ低身長美少女で、たしかにかわいいのだが、どれも似たように見えてきてしまう。
あるフレンドが「なんかどれもVtuberで見たことあるな・・・」と言っていた。オタクの好みは存外に画一的なのかもしれない。
まあ、VRCではunityでアバター改変を行うのがメジャーらしいので、気に食わなかったら自分好みに改造しろという事なのだろうか。
 

 

かくいう僕も、色んなアバターを使って遊んでいる。

アノマロカリスにもなるし、

精霊馬になってご先祖を乗せてお盆を訪れさせるし、

ウツボにだってなる。

このウツボアバターの良いところはなんと言ってもデスロール(※獲物に噛みついて回転する捕食行動)モーションができるところで、ダンスワールドで踊らせるとウツボが高速回転しながら踊り狂う非常に愉快な光景を見る事ができる。

中でも僕の一番好きなアバターは、このヒメジョオンだ。

ヒメジョオンは日本のどこにでもありふれた野草であり、この記事を書いた日の帰り道にも路端で花を咲かせていた。
僕は野草が好きで、ヒメジョオンも白くて細く儚げな花が可愛くて好きだ。
美少女アバターを見ても「ふーん、可愛いじゃん」とは思うが、そこまで欲しいと思った物はなかった。
一方これは初めて見たときに強く衝撃を受け、今すぐこれになりたいと思った。
無料アバターだが、150円のお布施セットがあったので、こんなニッチな需要を満たしてくれる事に感謝しつつお布施をポチった。
お賽銭程度の金額だが、僕が初めて購入したアバターは美少女でもイケメンでもなく、その辺に生えている草ということになる。

ありがとう、カヤのおみせさん。

 
とは言え、僕もこんなゲテモノ面白アバターばかり使っているわけではない。
気まぐれで女性アバターを着用する事もあるが、
おじさんに頭を触られ、
肩を組まれ、
頭を切断され、

顔の中のメロンパンを取って食べられ、

胸や尻をひっぱたかれまくるバーチャル痴漢を受けている。ぐわああああああ


 

 

誰かが「VRChatは昔のインターネットに似ている」と言った。
無目的に人々がダラダラしており、至る所で法が犯されている無法地帯であるからだろうか。

誰が作ったのか分からないが、こんな著作権ガン無視の違法アバターたちが存在している。どう考えても法的にクロである。
そして困った事に、こういった娯楽は少しクロいくらいが面白い。ニコニコ動画等のMADや、数あるネットミーム等がいい例だ。

実際、眼の前にこういうアバターが当たり前のように現れてほっつき歩いてるとそれだけでゲラゲラ笑ってしまう。

 

とは言え、一応無法地帯のVRCにも違法アバターは作った人だけでなく使う人も悪いという風潮があるらしく、使うのは身内サーバーだけにとどめている。

「鍾離やドナルド・マクドナルドやリザードンを使っただけなのに何故BANされなきゃならないんだ!ふざけるな!!!!」

と言っても誰も擁護してくれないということか・・・そりゃそうかも。

これも違法アバターの一つ、フレンドが使っているうちはサスケアバターだ。

そんなサスケも巨乳を顔に貫通させられ、美女に手懐けられ、某尊師顔負けの空中浮遊しながらの火遁中に剣で千年殺しされ、酷い有様である。

流石のサクラちゃんも「私のサスケくんに何てことしてくれんのよ!!」と全力ダッシュで殴り込んで来てしまう。

そしてこのサスケ、元の作者がどこからデータをぶっこ抜いたのかわからないが、絶妙ににカッコよくない。この姿ではサクラちゃんも「まぁナルトでいっか」と妥協してしまうし、いのも「丸薬飲んだチョウジの方がかっこいいじゃない」とチョウジで満足してしまい、物語は変わっていただろう。
ウスラトンカチみてーなツラしやがって、らしくねーってばよ・・・サスケ・・・

そして死神やアノマロカリスで楽しくダンスしている時に、ふと後ろを見ると、また、目撃してしまった。


数時間前まで一緒に飯を食っていた男リア友(ロリ美少女)と、昔一緒に飯を食って遊んだ男友達(デカパイ美少女)が水鉄砲を撃ち合いながら互いの服を脱がし合い、ハンドトラッキングで下着をめくりあって公然わいせつを行っている、姿を。

瞬間、僕は発狂して衝動的にワールドの端まで走り、崖から飛び降りた。

例え奈落の底に落ちても、リスポーンしてワールドの初期位置に戻されるだけだった。
この世界では、どんな姿で生きることも許されるが、死ぬことだけは許されない。
クソッ!なんてこった!ここは楽園の皮を被った無限地獄じゃねえか!!






………先生、俺死にたいんですよ。