VRゴーグル。他にない貴重で新鮮な体験ができる画期的なゲームハードだ。
R18作品だってVR対応品を全画面で臨場感満載に見られるらしい。生憎僕は見てないからわからないが。
裸体が目前に迫る迫力がすごいと聴く。だからなんだと言うことはないが。
たしかに、他のゲームとは比にならない圧倒的な没入感で、一度始めたらゲームを
すぐには止められなくなってしまう。他のゲームも手につかなくなる。
けれど、このVRゴーグルにも不満・不安点等、気になる所は色々ある。
手に馴染みすぎるこの機械は、没入感と引き換えに様々な悩みの種を抱えていた。
まず、本体付属のストラップが使いづらい事。
薄っぺらいベルトのようなヘッドバンドで頭部を締め付けて固定する形になっているのだが、このベルトが硬くて固定しづらく、耳に当たると痛い。
長時間着用してると、微妙に肌触りが良くない前面のクッションが頬に擦れて赤く腫れて、肌が荒れてしまう。
俺様の大事な肌が荒れては困るので、フレンドおすすめのBOBO VRという非純正のヘッドアクセサリーをAmazonで5000円程度で購入した。
フレ曰く「MetaQuestの初期ストラップはマジでゴミだから全員アクセサリーを買って着けたほうが良い」とのこと。
決して本体も安くはないのに初期付属品の性能がダメだからアクセサリを買わないといけないのはなんかこう、癪だ。だめだね だめよ だめなのよ
買って2週間程度なのに左スティックが勝手に後ろに動く不具合も起きる(同時期に買ったmeta3のフレンドも同じ現象が発生してた)し・・・既製品の利便性と耐久性にはやや不安が残る。(オプションのスティック調整やエアダスターを試してみたが効果は今の所ナシ・・・)
後は、「あらゆる面で外界と遮断されてしまう」点。これには色んな意味がある。
何をするにも「ゴーグルを外す」という手間がかかるようになるので水分補給の頻度が減ってしまうし、デスクトップモニターの確認も手間になるのでSNSチェックやブラウジングもかなり億劫になり、「ゴーグル外の情報が入ってこない」状態になる。
ゲーム中にもDiscordやTwitterを閲覧したいのでXSOverlayというVRChat上にモニター画面を表示して好きな時に表示できるアプリも入れているのだが、これも常時開いてると手の動きに応じて誤動作が頻発してしまう。
なので普段はVRコントローラーでタッチしても反応しない設定にしているのだが、画面をクリックできないと結局SNSチェックもブラウジングも行うことは出来ないので、Discordのチャットを眺めることくらいしかできなくなる。
一周回って最近は鼻の下のゴーグルの隙間から現実世界のモニターをチラ見する馬鹿みたいな方法で画面をチェックしている。馬鹿みたい 本当バカね
そして没頭しすぎて、ゲーム中によくコントローラーや体を部屋のあちこちにぶつけてしまう。
某大乱闘で見たことがあるようなサンドバッグをふっとばすゲームでサンドバッグをボコしてたら、テーブル上のコップに手が当たってお茶をこぼした事もある。
キャラで身長を最大にして
手の甲で小突き続けるのが
攻略法らしい
変なゴーグルを付けて手をブンブン振り回し、コップの中身をぶちまける様は傍から見れば実に滑稽だろう。馬鹿みたい 子供なのね
モニターやPCにぶつからなくてよかった・・・。
MetaQuestの機能で、現実の障害物の境界線を起動するたびに設定でき、近づくと警告代わりに境界線がゲーム画面上に表示されるようにはなるのだが、それでもよほど広い部屋でないと動かした体が部屋のどこかに当たる事故はよく起こる。
そして僕のMetaQuest2はコントローラーに「画面内の手には表示されないリング」がついているため、このリング部分同士が手を振っている時に頻繁にぶつかる。
そのうちぶっ壊れてリングが無くなってしまうかもしれない。
他にもPCのヘッドフォンとのデバイス切替がスムーズに
総じて、高い没入感を得るためにあらゆる物を犠牲にする事になる。
ゲームは人が多ければ多いほど楽しいので色んなフレンドをこのゲームに勧誘しているが、人によって手を出しづらい理由は様々あるようだ。
「楽しそうだけど酔うし…」
これはわかる。僕は普通にプレイしてるだけなら酔うことはないが、スティック操作やジェットコースターワールド、車ワールド等で「自身の動きに伴わない視点操作」が頻発すると少し気持ち悪くなる。VR酔いにも個人差があるので仕方ない事だ。
「うん…まあ…楽しんでるなら…いいん…じゃない?…でもウチもpcセッティングしたらホルスタインになってVR酪農やりたい!」
いいね、ぜひやろう…あれ?なんか俺密かにドン引きされてない?てか牛が酪農やるの?
「可愛い女の子が野太い声で喋ってるのはちょっと・・・なんかなあ・・・」
これもわかる。
いや、俺が言っても説得力が無いかもしれないが、実は時折微妙な気持ちになりながらこのゲームをプレイしてる。
「顔を知ってる奴が美少女の姿でワチャワチャ踊ってるの見たくなさ過ぎる」
それはそうかも。
それはそうと、ポピー横丁というワールドがある。
ここは歓楽街を模した雰囲気通り、実際に酒飲みプレイヤーが集まるVR飲み屋街ワールドとなっているらしい。
「一回ポピ横でも行ってみな」と何故か含むVRCの住民たちが口を揃えて言うため、たまに様子を見に行くのだが、あまりいい思い出がない。
常にハァァァ声で喋る吐息厨、合コンだなんだと”性”の話しかしない男、飲み屋2回のヤリ部屋で「俺の精子食べてよ」だなんだと、詳しくは覚えてないが昭和みたいなセクハラを繰り返す男性等、魑魅魍魎が狭いワールドの各地に存在しており、とにかく「なんかイヤな雰囲気」が漂っている場所だった。端的に言えばキショすぎ。
「ポピ横さあ・・・なんか雰囲気キツくね?」とフレンドに聞くと、「おう、あそこは魔境やぞ」と一言。何故そんな魔境に案内したんだ。
こんな事をしてるからか。俺が悪かった。
こんなのなら、バ美肉おじさん達がイチャイチャ戯れている様子を眺めている方が幾分かマシである。
一緒に訪れていたVRC同期のbasasiumai(左)と「なんか…ちょいちょい気持ち悪いな…」「私達は…一体どこに迷い込んでしまったんだ…!」と苦虫を噛み潰したような顔をしながら、ワールドを後にした。
↓basasiumaiのブログ
彼女もなかなか良い記事を書いている。
懐かしの相互リンク文化復活である。
それは、さておき。
いつもデカパイ美少女男友達(以下、デカ男)とイチャイチャしてぼくの脳を破壊しているロリ美少女男リア友(以下、ロリ友)が、前々から僕に「美少女アバターをギフトしてやるから好みのアバター見つけろ」と100回くらい言って、僕をバ美肉沼に沈めようと画策していた。
なので、僕はいつもVRCをしながらアバターミュージアム(アバター展示用のワールド)等で良い感じのアバターを探していた。
本当はおっさんやアノマロカリスが欲しかったが、却下された
ひとそれぞれ好みはあるけど
元々特別なOnly One...
悩んだ結果、僕のアバターはこのBinahちゃんに決まった。
正直こういうキャラが好みです。
ワルい顔もできてかなりイイ。「見た目可愛いけど中身マクさんだ!」と皆に喜ばれて実に楽しい。
たしかにBinahちゃんはカワイイのだが、自分が使うアバターとして考えるとなんだかんだ男アバターを使うほうが馴染む感じがある。
この男アバターは特にお気に入りで、ネックレス・銃・サングラスをUnityで1つ1つ試行錯誤しながら装備させた。ガラの悪い男がイイって、ワケ。
このアバター改変で誰しもが触ることになるUnityの作業が、何も知らない状態から始めるには実に難しく、Unityに詳しいVRC先駆者達に一から十まで教えてもらいながら触らないと簡単なアクセサリー装着すら満足にできない。
詳しく解説してくれるデカ男とロリ男がいて良かった、ありがとう・・・。
「VRC アバター 改変」等で検索するとわかりやすく解説された個人ブログが出てくるが、素人が見れば専門用語まみれで何がなんだか全くわからない。
ゲームのキャラクリみたいにもっと簡単にできればいいのに・・・
さて、美少女アバターを使う野太い声の男たちを、誰しもバ美肉バ美肉とネタにするが、実際、自分が操作している美少女になっているという感覚はあまり無い。
あくまで、自分の動きに応じて鏡に写ったキャラが動いてるだけ。
他のゲームで女キャラを使う感覚の延長に過ぎないのではないか、と僕は思っている。
第一、操作してるアバターに心まで染まってしまうとしたら、僕はウツボになって海に潜ってイカやタコやウニを貪らないといけなくなってしまう。そんな人生も結構楽しそうかも。ウツボになろうかな・・・
興味本位で、彼ら(デカ男、ロリ男)にも「正直自分がこのキャラになってる感覚あんまり無くない?」と聞いてみた。
僕は全然無いなぁ~
そうか、そうだよな、良かった・・・
う~ん、半々?
そっか、半々か。半分は自我保ってるし大丈夫かぁ~
え?じゃあもう頭ン中半分美少女になっちゃってるの?
そしてある日、ロリ男がこんなことを言い始めた。
ボイチェンだと。
正気か。
正気なのか。
遊びで使ってるうちはいいが・・・VRCで美少女アバターと共に使い始めたら、心まで女になってしまうんじゃないか。
これは、終わりの始まりなんじゃないか。
僕のリア友が、変な方向に進み始めている・・・・・・・・・・・・
幼稚園から高校まで一緒だった昔なじみの男友達が、次一緒に飯を食いに行った時に女装姿で「ワタシ結構イメチェンしたんだよね~」とか言い出したらどうしよう。
そんな不安で僕は今、泣いている。
たしかに、世間は多様性の時代だ。もし久々にあった友達が女性自認になっていても、受け入れるべきかもしれない。だが、精神の弱い僕にはショックが大きすぎる。
僕が、僕が悪いのか。
僕が壊れる様を見るのが面白いから・・・彼も調子づいてエスカレートしてしまって・・・俺の・・・・せいで・・・おれが・・・・・・・いなければ・・・・・・・・・・・・・・・・彼は・・・・・・・・・こんなことには・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今のうちに、終活の準備をしておこう・・・