宝箱に潜む罠 ― ミミック
本日は当blogの趣旨から行くと、少々異端に属するモンスターを取り上げてみましょう。
お題は“ミミック”です。
何故これが異端かと言うと、少なくとも伝承や神話の中から出てきたものではないからなんです。
ミミックは、純粋にファンタジーRPGのエネミーとして近代創造されたモンスターです。
ミミックといって即座に連想するのは、某有名国産コンピュータRPGにも登場した、宝箱に擬態した怪物の姿でしょうか。
宝箱と思い、喜び勇んで駆け寄ってみればそれが実は…という風に、トラップの一種として配置されるのが一般的ですね。
より本格的な、例えばテーブルトークRPG等に登場するミミックは、特に宝箱に限定された姿ではなく、無生物に擬態するモンスターとされる事が多いようです。
宝箱の姿をとるケースが多いのは確かですが、扉や床や椅子、はてはコインやドアノブに擬態するものなど、そのバリエーションは実に千差万別です。
これと決まった原典が存在しているものではないので、その扱いはまちまちですが、そのほとんどはゴーレムなんかと同じく魔法生物の一種とカテゴライズしているようです。
ところで、少なくとも私が知る限り、ミミックはウチが考案したものだ、と主張しているメーカーはないと思います。
このミミック、一体誰が最初に考えついたものなんでしょう。
FFXIにおけるMimicは、ダンジョンに出現する宝箱を、鍵を使わずにシーフがツールで開けようとして失敗した際に発動するトラップの一種として登場するモンスターです。
なにぶん私はシーフをサポレベルまでしか上げていないので、このモンスターに遭遇した事は数えるほどしかなく、詳しい事はよく知らないのですが、聞いた話では少なくともシーフがソロで倒すのは難しいという事です。
一部の心無い、特定ダンジョンの宝箱を独占して荒稼ぎしていた、俗に言う乱獲シーフへの抑制策の一環として導入されたモンスターと思われますが、面白い事にこのMimicを倒すと、100%ドロップでそのダンジョンの宝箱の鍵を落とします。
次はツールを使わずにこの鍵で開けろ、という意味でしょうか。