【米空軍】超音速の槍騎兵 B-1B 爆撃機 ランサー

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米空軍が運用する戦略爆撃機 B-1Bは可変翼機で、超音速での飛行が可能である。

更にSTOL(短距離離着陸)が要求されていたため、可変翼が採用された。

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最高速度については(高高度 1,335km/h)(海面高度 1,100km/h)である。

外見はソ連・ロシア軍の戦略爆撃機 Tu-160 ブラックジャック(下の画像参照)に酷似しているが、実はTu-160の寸法が一回り以上大きい。

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B-1Bの搭乗員は4名で、機長、副操縦士、兵装システム操作員、防御システム操作員となっている。

本機は第二次戦略兵器削減条約(START Ⅱ)により核攻撃任務から外されており、現在配備されている機体は核兵器搭載能力が無くなっている。

超低空侵攻による通常攻撃、通常の戦略爆撃、巡航ミサイルのプラットホームなどの任務を行う。

・AGM-86 ALCM(空中発射巡航ミサイル)

・Mk84デストラクター機雷

・AGM-154 JSOW  空対地ミサイル

・GBU-54  レーザー JDAM(精密誘導爆弾)

・AGM-158B JASSM-ER 空対地ミサイル

などが機内の爆弾倉に搭載可能である。

(下の画像はJASSMだが、同能力向上型がJASSM-ERとなる。)

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アメリカ空軍の現有機は62機となっており、日本周辺ではグアム島のアンダーセン空軍基地に配備されている。
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B-1Bは超低空を超音速で飛行して敵の防空網に突入して、任務が行えるよう地形追随レーダーや赤外線監視装置、ECMなどの電子機器を

搭載している。


アフガニスタン侵攻やイラク戦争だけでなく

2011年 リビア内戦ではカダフィ政権軍に対する空爆。「オデッセイの夜明け」作戦


2014年 イラク・シリア内戦ではテロ組織 ISISに対する空爆。「生来の決意」作戦

シリアのコバニ包囲戦ではクルド人部隊を支援するため連日空爆を実施していたとされる。


2017年 北朝鮮核危機では航空自衛隊や韓国空軍との共同訓練などを行なった。


2018年4月14日  シリア内戦で化学兵器を使用したとされるアサド政権軍に対する空爆では

B-1B 2機からAGM-158B JASSM-ERを

合計19発使用。


参考・引用元

・軍事研究 2017年10月号 JAPAN MILITARY REVIEWより

金正恩がおびえる“最強兵器” 

56トンの爆弾を搭載! 超低空を超音速で侵入!

超音速爆撃機「B-1Bランサー」 青木謙知


・Wikipedia


・世界の航空戦力 アメリカ空軍   青木謙知  

イカロス出版


・乗りものニュース

シリア攻撃にB-1Bが飛んだ理由 トマホークはオトリ? 投入された「JASSM-ER」とは

2018年4月18日  稲葉義泰


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