第1話 私が保育士になった理由


「将来何になりたい?」

そう聞かれたら、私は小さい頃からずっと「保育士」と答えていたそうです。

親いわく、なんと3歳から。

自分にはそこまで小さい頃の記憶はないけれど、今でも覚えているのは、自分の担任だった先生のことが大好きだったこと。

もう、とにかく大好き。
子どもながらに「この先生、すごいなぁ」と憧れていました。

遊んでいるときは、すーーーんごく優しい。

でも、私が困っているとすぐに気づいてくれる。

当時はやんちゃな男の子にイタズラされることもあって(笑)

悪気はないんです。

「これやったらどうなるかな?」という好奇心を我慢できずに、ついやっちゃうタイプの子。

ある時なんて、パンツの後ろを引っ張られて砂を入れられたり……😂

でも、その先生はすぐに気づいてくれました。

そして、ただ「やっちゃダメ!」と怒るだけじゃなかった。

どうしてその子がそんなことをしたのかを聞いて、私にも「こういう気持ちでやっちゃったんだよ」と説明してくれる。

無理やり「ごめんなさい」を言わせるのではなく、その子自身が「ちゃんと謝ろう」と思えるように伝えていたんです。

当時の私は、そんな保育の意味を言葉にできるほど大きくはなかったけれど、

「この先生みたいになりたい」

という気持ちは、ずっと残っていました。

その後、妹が生まれたり、いとこが生まれたり。

私はいつの間にか、10人の中で一番年上のお姉ちゃん。

妹やいとこのお世話をすることも多くなり、毎日のように保育園へ迎えに行っていました。
(平成初期は小学生でもお迎えにいけてたんです😂)

母園ということで保育園の先生たちと話す機会も多く、

「保育士向いてるよー!」

なんて言ってもらえることも。

そんな経験が重なって、

「私はきっと保育士になるんだろうなぁ」

と、自然に思うようになっていきました。

そして、進路を決める頃。

私は専門学校へ進みました。

その頃に思い描いていた保育士は、

子どもたちと一緒に製作をして、
歌を歌って、ダンスをして、子どもたちと同じ目線に立って、一緒に楽しめる先生。

そんな保育士になるんだと思っていました。
怒涛の実習地獄を乗り越え、就活❤️‍🔥
担任に相談しながら面接を受ける保育園を
決めました!
(この時の学校は就職率重視!←その後に関係します)


ピアノ、絵画、筆記試験を無事に合格し

そして、あれよあれよと初出勤。

もちろん、ものすごく緊張しました。

……でも、今思い返すと、緊張していたのは子どもたちに対してだけじゃなかったんですよね。

「新人」って、こんなに周りの視線が気になるのか……。

子どもの名前を覚えなきゃ。

一日の流れを覚えなきゃ。

掃除の仕方を覚えなきゃ。

連絡帳の書き方も覚えなきゃ。

保育をするための「基盤」を覚えるだけで必死。

帰宅してからも、子どもの名前を覚えるために、髪型や簡単な特徴をメモしていたのを覚えています。

「子どもたちと楽しく歌って踊る先生になりたい!」

そんな理想を抱いて入った保育の世界。

実際に入ってみると、

……あれ?思ってたより覚えること多くない?😂

そして、職場には職場の人間関係もありました。

何日か働いているうちに、

「この先生、こわそ……」

と、勝手に第一印象を決めてしまった先生もいました(笑)

そして後から知ったのですが、その園の園長先生はなかなかのクセモノで……。

先生たちはみんな、園長先生から自分を守ることに必死。

誰かが何か言われていても、助け船を出す余裕がない。

正職員として入った私は、そんな空気の中で必死に仕事を覚えていました。

そんな私を救ってくれたのが、パートの先生たちでした。

小耳に挟んだことを教えてくれたり、

「こういう時は気をつけたほうがいいよ」

と教えてくれたり。

何度も危機を回避させてもらいました。

その先生たちとは、今でもつながっています。

保育士になって最初の職場。

別の保育園でバイトもしていたので
理想とは違うこともあることは理解していました。

「保育って、子どもたちのことだけじゃない」

そう思ったのも、この頃だったと思います。

でも。

そんな新人時代のある日。

退勤しようとクラスを出ようとした私の足に、2歳の子がぎゅーーーっとしがみついてきました。

帰ってほしくなかったんでしょうね。

その瞬間、

「帰ってほしくないのかぁーーー😭💕」

って。

もう、愛おしさが爆発しました。

「連れて帰りたい!!❤️‍🔥」

って思うくらい(笑)

そして、その時に初めて思ったんです。

「私、この子の安全地帯になれてるんだ。」

保育士になったんだなぁ、と。

資格を取った時でもなく、初出勤の日でもなく。

子どもが「この先生にそばにいてほしい」と思ってくれた瞬間に、

私は初めて、自分が本当に「先生」になれたような気がしました。

3歳の頃。

私が大好きだった先生も、きっとこんな存在だったんだと思います。

困った時にすぐ気づいてくれる。

自分の気持ちを分かってくれる。

安心できる。

そんな先生に憧れて、

「私もこんな先生になりたい」

と思った私。

あれから経験もたくさん積み

「こんなこともあるの!?」

と思うようなことも、たくさんありましたが

大分図太くなりました(笑)

あの頃の私に教えてあげたい。

「17年後も、ちゃんと保育士やってるよ。」

いろいろあったけど、

元気にやってまっせー!😂

そして今でも私は、

子どもたちのそばにいます。