シャクヤク「富士」
店頭はヒマワリフェアですが店内にはシャクヤクがいろいろ。旬ですね。来週からバラフェアにしようかと思ったのですがやっぱりシャクヤクフェアもう一回やろうかしら。
というわけでシャクヤクのうんちく。名前の通り古くは薬草として日本に伝わりました。大きな花が咲き誇り甘く爽やかな香りがする豪華な花ですね。母の日が絡むせいか販売する期間って意外と短く感じます。
店頭でよく質問される芍薬と牡丹のお話をすこし。似てるんですけどね、一番大きな違いは芍薬は草本性(草)、牡丹は木本性(樹木)だということ。どちらもボタン科ボタン属で英語名は両方peonyなのでややこしいです。
葉を見ると表面のツヤがないのが牡丹、ツヤがあるのが芍薬。牡丹の開花は晩春、芍薬は初夏なのでそういった点で見分けられます。最近は牡丹と掛け合わせたハイブリットシャクヤクというのもありますのでさらに違いが分かりにくくなっているのかもしれません。
ちなみに花の散り方も違うのですが、こちらは見分けるのが難しいのと散ってからどちらかわかっても、、ね。
面白いのはどちらも花が散るのを「崩れる」と表現すること。これだけ見事な花なのでそういった言葉を選んだのでしょう。
皆さんご存知「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」
これも芍薬と牡丹の見分け方の一つで、芍薬は背が高くスッと立っているのに対して牡丹は横枝を張っていきます。すらりとしたモデルのような立ち姿の芍薬と、しっとり正座をしている着物美人の牡丹、ということですね。どちらも興奮します。
そして百合は風に吹かれて揺れている様子が歩く姿の美しい美人さんに例えられたものです。
ちょっと夏のように暑くなってきてしまいましたが今のうちにシャクヤクを楽しんで下さいね。