『 森 の 三 人 の 小 人 』



前回までのお話し  「森の三人の小人 1」  「森の三人の小人 2」  「森の三人の小人 3」




 それを見た小人が、



『僕たちにも少し分けてくださいな。』



と大きな声で、言いましたが、娘は、



『いやよ。

 これっぽっちしかないんですもの。

 私一人の分でも、足りない位だわ。

 他の人にやれる分なんて、あるもんですか。』



と、答えました。

娘の食事が済むと、小人たちは、



『そこに箒があるから、裏口の前の雪を掃いておくれよ。』



と言いました。



『何を言うの?

 そんなこと、自分たちでやったら良いでしょ。

 私は、召使いじゃないんだからね。』



 そう、女の娘が答えると、

小人は、自分に何もくれそうには無いので、外に出ました。



 女の娘が外に出ると、小人たちは相談しました。



『あの子は行儀も悪いし、

 自分の物を人にやりもしないのに、

 人の物を羨ましがる、心の曲った娘だから、

 はてさて、何を彼女に、あげたら良いだろうか?』



すると1番目の小人は、



『僕の贈り物は、あの子が日に日に醜くなることだ。』



と言いました。 2番目の小人は、



『僕の贈り物は、あの子が一言口をきくたびに、

 口からヒキガエルが飛び出ることだ。』



と言いました。 最後の小人は、



『僕の贈り物は、あの子が不幸な死に方をする事だ。』



と言いました。



 娘は外で苺を探しましたが、1つも見つからないので、

ぷりぷり怒って家へ帰りました。

そして女の娘が家に帰ってから、

森の中での出来事を、母に話そうとすると、

一言、話をするたびに、ヒキガエルが1匹ずつ、

口から飛び出てきましたから、

皆は、この娘を気味悪がりました。



 継母は、ますます腹を立てて、

男の方の娘を苛める事ばかり考えましたが、

娘の美しさは、日に日に増して行きました。

とうとう継母は、大きな鍋を火にかけて、

麻糸をぐらぐら煮立てました。

糸が煮えるとそれを娘の肩にかけ、それから斧を渡し、

氷の張っている川へ行って、氷に穴をあけ、

麻糸を濯いで来いと、言いつけたのです。



 娘は継母の言う通り、川へ行って、

氷に穴をあけ始めました。

こうして氷を砕いていると、

そこへ美しい馬車が通りかかりました。

中には、この国の王様が乗っていました。

馬車は止まって、王様は娘に、



『そなたは何者だ?

 そこで何をしているのかな?』



と、尋ねたのです。



~今日はこれにて。~




ここまで読んでくださって、誠にありがとでしたぁ。

おしまいっ。
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