『 眠 り の 精 』
前回までのお話し 「眠りの精 1」 「眠りの精 2」 「眠りの精 3」
「眠りの精 4」 「眠りの精 5」 「眠りの精 6」 「眠りの精 7」
「眠りの精 8」 「眠りの精 9」 「眠りの精10」 「眠りの精11」
「土曜日」
『さあ、お話ししてね!』
ヤルマールは、オーレ・ルゲィエに
寝床へ連れて行ってもらうと、直ぐにそう言いました。
『今夜は、お話ししている暇がないんだよ。』
オーレ・ルゲィエはこう言うと、
美しい蝙蝠傘(こうもりがさ)を、ヤルマールの上に広げました。
『まあ、この中国人を見てごらん。』
そう言われて、ヤルマールが傘を見ると、
全体が大きな中国のお皿のようで、
そこには青い木々や、尖った橋が描かれていました。
その橋の上に、小さな中国人が立っていて、
こちらに向かって頷いていました。
『私たちは、明日の朝までに、
世界中を綺麗にしておかなければならないんだよ。』
と、オーレ・ルゲィエは言いました。
『明日は日曜日、神聖な日だからね。
私は、これから教会の塔へ登って、
教会の小人の妖精が鐘をみがいて、
良い音が出るようになったか、確認しなければならないし、
畑へも行って、風が草や木の葉から、
埃を拭き払ってくれたかどうかも、
見に行かねばらなないんだよ。
でも、一番大事な仕事は、空の星を全部おろして、
ピカピカになるまで磨く事なんだ。
私は、星たちを前掛けに入れて、
持って来るのだがね、その前に、一つ一つの星に、
番号をつけておかねばならないのさ。
そして取り出した後の穴にも、
同じ番号をつけなければならないんだよ。
星が帰って来たときに、ちゃんと、
元の場所に帰れるようにね。
もし違った穴へでも入ってしまうと、
ちゃんと座っていられないから、
後から後から転がり落ちて、
流れ星があんまり多くできてしまうからね。』
~続きはまた明日。~
ここまで読んでくださって、誠にありがとでしたぁ。
おしまいっ。
