『 ラ プ ン ツ ェ ル 』



前回のお話し  「ラプンツェル 1」




やがて、妻は女の子供を生み落としました。

するとその瞬間、魔女が現われ、

その子に『ラプンツェル』と名づけると、

直ぐさま抱き上げ、そのまま連れ去ってしまいました。



ラプンツェルは、世にも稀な美しい少女になりました。

ラプンツェルが12歳になった時に、

魔女は、この少女を高い塔に閉じ込めてしまいました。

塔は、森の真ん中にあって、

階段は勿論の事、ドア1つついていません。

塔と外界を繋ぐ入口は、たった一つ、

遥か上の方にある、とても小さな窓だけでした。

魔女がこの塔に上がるためには、

塔の下に立ち、



『ラプンツェル、ラプンツェル、

 お前の長い長い髪を垂らしておくれ。』



と、少女を呼びました。



 ラプンツェルは、まるで紡いだ金の様な、

長くて素晴らしい髪の持ち主でした。

魔女の呼ぶ声を聴くと、少女は

綺麗に編んである長い髪の毛をとき、

窓の煽止(あおりどめ)にその毛を巻きつけたのです。

すると髪の毛は、13mも下まで垂れ下がり、

魔女は、その金の髪を伝って登って来るのでした。



 さてラプンツェルが、その塔に幽閉されてから、

2~3年ほど経ったある日のことです。



 1人の美しい王子が馬に乗って、

この森を通りかかりました。

そしてこの高い塔の下に差し掛かった時、

何とも美しい歌が、どこからともなく聞こえてきたのです。

王子は、馬の歩みを止めると、

しばらくその場で、その歌声に耳を傾けました。



 歌声の主は、寂しさを紛らすために、

可愛らしい声を響かせているラプンツェルでした。

王子は、歌声がどこから聞こえるのかを見つけました。

そこで王子は、その歌声の主の顔が見たいと、

塔の上へ登ろうと考えました。

ところが、どんなに探しても、塔の入口はありません。

上へ登る、外階段も見つかりません。

王子は、その日はあきらめ、

そのまま馬で城へと戻りはしたものの、

どうにもあの歌声にすっかり心を奪われてしまい、

それからというもの、毎日欠かさず森に出かけて行っては、

その美しい歌声に、耳を傾け続けたのです。



 ある日、王子が、木の後ろに立って、

いつものように、美しい歌声を聴いている時、

魔女がやって来て、塔の上に向って、



『ラプンツェル、ラプンツェル、

 お前の長い長い髪を垂らしておくれ。』



と、大声で叫んだのを、王子は見たのです。

すると間もなく、愛らしい少女が、

塔の上についている窓から顔を出し、

編んだ長い髪を下へと伸ばしたのでした。

そして魔女は、それを掴むと上へと登って行ったのです。



『なるほど、あれが昇る梯子ならば、

 僕も一度運を試してみるとするか。』



登り方がわかった王子は、すっかり嬉しくなり、

明日、塔に登ってみようと考え、

その日は城に戻って行きました。



 翌日、夕方うす暗くなってきた頃、

王子は、塔へと出かけて行きました。

そして、塔の上に向って、



『ラプンツェル、ラプンツェル、

 お前の長い長い髪を垂らしておくれ。』



と、優しい声で言いました。



 すると間もなく、長い髪の毛がおりてきました。

王子は、それに掴まり、塔の上へと登って行きました。



~今日はここまでっ♪~




ここまで読んでくださって、誠にありがとでしたぁ。

おしまいっ。
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