世界中に夏は訪れなくなった。 作物は育たず、人の世界に争いが始まる。
やがて人々の心からモラルは失なわれ、悪と闇とが広がりを見せたのだ。
その悪に残忍な者共はますます共鳴し、闇はどんどん広がりを増す。
そして神々の光は・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ラグナレク 26』
一方、ヴィーダルとヴァーリが金の板を見付けていた頃、
雷の神、トールの息子たちモージとマグニは、
世界には、実は邪悪な者も生き残っていると知り、
それらを退治する為に、出かけて行ったのです。
あの炎と大洪水の中、
確かに邪悪なものも生き残っていたのです。
それはラグナレクの時、チュールと共に絶命したはずの
ヘルの番犬のガルムと、
鉄の森の女巨人の息子の1人、狼のマナガルム、この2頭です。
新たに生まれ変わった世界をも、
破壊しようと暴れまわっていたこの2頭を、
雷の神、トールの息子たちモージとマグニは、
譲り受けた父の鎚、ミョニルで退治したのでした。
そして再び、新たな世代の神々は、
ヴィーダルの平原に集まると、
神々のたそがれ、ラグナレクが起こる前の事を、
思い出そうと、語り合ったのです。
そしてとても大切な事を思い出したのです。
ある者は、それをユグドラシルと呼びます。
また別の者は、それを世界樹と呼びます。
更にまた別の者は、それをホッドミーミルの森と呼びます。
それの奥深くに隠れた2人の人間がいることを、
この新たな世代の神々は、思い出したのです。
新たな世代の神々は、この2人の人間を、
男をリーヴ、女をリヴスラシルと名づけました。
この2人には、ムスペルの巨人の王、
黒マントのスルトの業火をも寄せ付けませんでした。
2人は、眠りながら、朝露を糧に生き続けていたのです。
そして2人は、目覚めるのです。
2人は結婚し、沢山の子供を産み、
その子供が、また多くの子供を産むのです。
やがて世界中は、リーヴとリヴスラシルの子孫たちで、
いっぱいになって行く事でしょう。
さらに大地のあらゆる所に、沢山の生命が溢れて行くのです。
それがこの世の終わりであり、そして始まりなのです。
『北欧神話』 『ラグナレク』 完
- 追 記 -
2013年2月2日から始まりました北欧神話、本日でおしまいでございます。
長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございましたぁ (-^□^-)
神話の世界は、本当にあったことだと、穂吉は信じているです。 日本の神話も同じです。
人の心が闇に包まれ、それが増幅されて行った時、神々は天変地異を起こす。
穂吉はそう信じております。
神話の世界、それは本当にあった事。
神話を忘れた国、神話を子供に教え伝えなくなった国は、滅亡への道を辿るしかない。
ギリシャがその典型的な例だと、穂吉は考えています。
日本が滅びの道を辿らぬよう、『古事記』や『日本書紀』を学校教育に取り入れて貰いたい。
これが穂吉の心からの願いです。
さて明日からのこの時間は、日本の民話などをお届けさせていただこうって思ってます。
どうぞまた、読みにいらしてくださいね(*^_^*)
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
