世界中に夏は訪れなくなった。 作物は育たず、人の世界に争いが始まる。
やがて人々の心からモラルは失なわれ、悪と闇とが広がりを見せたのだ。
その悪に残忍な者共はますます共鳴し、闇はどんどん広がりを増す。
そして神々の光は・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ラグナレク 11』
北の地域から聞こえる、狂暴な巨人たちの
地鳴りとなって響く、勝ちどきの声が、
南の地方ムスペルにも、聞こえ届いたのです。
南の炎の巨人の息子たちは、手に手に炎の武器を持ち、
空そのものを引き裂きながら、大挙して、
約束の地、ヴィグリードの平原へと進軍して行ったのです。
その先頭に立っているのは、
炎の巨人、黒マントのスルトでした。
スルトの持つ剣は、まるで太陽そのもののように、
熱く、眩しい炎をまとっておりました。
やがて、スルトやムスペルの巨人たちは、
アースガルドと、ミッドガルドを結ぶ、
震える虹の橋、ビフレストを渡り出しました。
そしてムスペルの巨人たちが渡り切ると同時に、
ビフレストはガラガラと音を立てながら、
谷底へと崩れながら、落ちてしまったのです。
さらにムスペルの巨人たちは、
ヴィグリードの平原へと進み、
狂暴な巨人たちが集まるのをそこで待ちました。
やがてそこに大狼のフェンリルと、
ミッドガルド蛇のヨルムンガンドがやってきました。
さらにロキも、死者たちを連れてその場に現れたのです。
北のニブルヘイムの狂暴な巨人たちも、
ヴィグリードの平原へと、やって来たのです。
120リーグ (1リーグ=3マイル=約4.8km) 四方にも及ぶ、
その平原の殆どの部分を、
この凶悪な戦士たちが、埋め尽くしたのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
