世界中に夏は訪れなくなった。 作物は育たず、人の世界に争いが始まる。
やがて人々の心からモラルは失なわれ、悪と闇とが広がりを見せたのだ。
その悪に残忍な者共はますます共鳴し、闇はどんどん広がりを増す。
そして神々の光は・・・
巨人のフリュムが舵を取る、
死んだ人間の爪で作られた大船、ナグルファルは
滑るように大地に押し寄せた海の水の上を進みました。
そしてその時、神々により捕縛されていた、
ロキも又、戒めから自由になり、
暗い洞穴から、這い出てきたのでした。
恨みの塊りとなっているロキは、
一旦、自分の娘、ヘルの元を訪れました。
そこでロキは、自分の為の巨大な船を見付けたのです。
そのロキの大船に、共に乗りこんだのは、
ヘルの国の、ぞっとするような悍(おぞ)ましい死者たちでした。
腐り、朽ちかけた死者の乗組員たちが、
ロキの大船に、折り重なるように大勢乗り込んだのです。
そしてこの、ぞっとするような乗組員たちは、
ロキの為に、誰も休まずに船を漕ぎ続け、
この北の果てから、ヴィグリードへ向け出港したのです。
この時、ロキの2人の悍ましい息子たち
大狼のフェンリルと、
ミッドガルド蛇のヨルムンガンドは合流し、
兄弟で並んで、ヴィグリードの草原へと向かったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
