海神エーギルの館で、アース神たちに怒りをぶつけたロキ。
そのロキに、アースガルドでの生活にピリオドが打たれる時・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ロキの捕縛 10』
ロキが変身した鮭は、今度も再び、神々よりも前で、
川下へ川下へと、泳ぎ続けます。
しかし今度は先ほどと違い、
網の下の部分は、川底を舐める様にやって来るのです。
もうロキには逃げる場所も、隠れる場所もありませんでした。
神々が、網をもってやって来るよりも早く、
川下へと逃げるほかは、ロキに残された道はありません。
ロキは後ろを振り返りました。
神々は、海に続く浅瀬になっても、
川底を浚う事を止めそうには無いと、
ロキはその時、ハッキリと悟ったのです。
このまま浅瀬についてしまったら、
ロキの変身した鮭は、泳げなくなり、
簡単に神々に捕まってしまうでしょう。
そこでロキは、くるりと神々の方へ方向を変えると、
勢いよく、網に向かって泳ぐ速度を上げたのです。
そしていよいよ網の中に捕まりかけたその時、
ロキの鮭は大きく飛びあがり、網を飛び越し、
再び、滝壺の方へと泳ぎ去って行ったのでした。
それを見た神々は、皆があっと声を上げました。
空中で日の光を浴び、きらめく鮭を見た神々は、
指を差したり、驚くばかりです。
トールは、網をもって走りました。
他の神々も、急いで走り出すと、皆で滝壺へと戻ったのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
