海神エーギルの館で、アース神たちに怒りをぶつけたロキ。

そのロキに、アースガルドでの生活にピリオドが打たれる時・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ロキの捕縛 6』





アースガルドに居るオーディンは、ロキを捕まえる為に、

千里眼の椅子、フリズスキャルヴに座り、

静かにロキを探し続けていたのです。



このフリズスキャルヴに座っているオーディンからは、

何人たりとて、逃れることはできません。



9つの世界のあらゆる生き物たちの生と死を、

オーディンはいつも見つめていたのです。



そこに座っていたオーディンは、

運命から逃れようと、もがき続けるロキの姿を見付けると、

神々の一行をその場へと遣わしたのでした。



最初にロキの隠れ家の敷居を跨いだのは、

この一行の中で、もっとも賢いクヴァシルでした。



うす暗い中で、ただの崖の一部分にしか見えないのに、

なんとも違和感を覚えたクヴァシルは、

その部分を詳しく調べることにしたのです。



まるで崖の壁そのものである、そこを調べると、

なんとその奥には少し広がった部屋らしき物があったのです。

その内部には、むき出しの壁、ざらざらした岩のテーブル。

そしてそこに座れる長椅子らしきものもあります。

さらには消えかかってはいたものの、

そこにはまだ火の粉が残る、焚火の痕跡があったのです。



クヴァシルは、ここがロキの棲家だと確信したのです。

そして身をかがめ、その焚火の痕の中にある、

白っぽい、不思議な形の灰をじっと見つめるのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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