海神エーギルの館で、アース神たちに怒りをぶつけたロキ。
そのロキに、アースガルドでの生活にピリオドが打たれる時・・・
アースガルドに居るオーディンは、ロキを捕まえる為に、
千里眼の椅子、フリズスキャルヴに座り、
静かにロキを探し続けていたのです。
このフリズスキャルヴに座っているオーディンからは、
何人たりとて、逃れることはできません。
9つの世界のあらゆる生き物たちの生と死を、
オーディンはいつも見つめていたのです。
そこに座っていたオーディンは、
運命から逃れようと、もがき続けるロキの姿を見付けると、
神々の一行をその場へと遣わしたのでした。
最初にロキの隠れ家の敷居を跨いだのは、
この一行の中で、もっとも賢いクヴァシルでした。
うす暗い中で、ただの崖の一部分にしか見えないのに、
なんとも違和感を覚えたクヴァシルは、
その部分を詳しく調べることにしたのです。
まるで崖の壁そのものである、そこを調べると、
なんとその奥には少し広がった部屋らしき物があったのです。
その内部には、むき出しの壁、ざらざらした岩のテーブル。
そしてそこに座れる長椅子らしきものもあります。
さらには消えかかってはいたものの、
そこにはまだ火の粉が残る、焚火の痕跡があったのです。
クヴァシルは、ここがロキの棲家だと確信したのです。
そして身をかがめ、その焚火の痕の中にある、
白っぽい、不思議な形の灰をじっと見つめるのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
