海神エーギルの館で、アース神たちに怒りをぶつけたロキ。

そのロキに、アースガルドでの生活にピリオドが打たれる時・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ロキの捕縛 5』





ある日の夕方、ロキは隠れ家の中で火を熾(おこ)し、

傍らに座ると、長い亜麻の撚糸(よりいと)を

何本も交差し、十文字に並べては結び付け、

細かい目の網を作っておりました。



その網の目は、とても細く小さく、

どんな小さな魚でさえも、決して逃れることは出来ない程

細かく目が揃った、素晴らしい網が出来上がったのです。

ロキは出来上がった網を満足そうに、

長い時間、これをどう使うかと考えこみました。



するとその時です。



突然、人の声が聞こえてきたのです。

ロキは、驚き、小窓から外を見ます。

すると数名の神々が、

こちらへ向かって来るではありませんか。



ロキは、今作ったばかりの網を、火に投げ込むと、

急いで、隠れ家の外に出て、

崖の坂道を下へと降りて行きました。

そして急いで鮭に変身すると、

氷のように冷たいフラーナングの滝の滝壺の中に、

音を立てないよう、そっと滑るように入って行ったのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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