海神エーギルの館で、アース神たちに怒りをぶつけたロキ。
そのロキに、アースガルドでの生活にピリオドが打たれる時・・・
ある日の夕方、ロキは隠れ家の中で火を熾(おこ)し、
傍らに座ると、長い亜麻の撚糸(よりいと)を
何本も交差し、十文字に並べては結び付け、
細かい目の網を作っておりました。
その網の目は、とても細く小さく、
どんな小さな魚でさえも、決して逃れることは出来ない程
細かく目が揃った、素晴らしい網が出来上がったのです。
ロキは出来上がった網を満足そうに、
長い時間、これをどう使うかと考えこみました。
するとその時です。
突然、人の声が聞こえてきたのです。
ロキは、驚き、小窓から外を見ます。
すると数名の神々が、
こちらへ向かって来るではありませんか。
ロキは、今作ったばかりの網を、火に投げ込むと、
急いで、隠れ家の外に出て、
崖の坂道を下へと降りて行きました。
そして急いで鮭に変身すると、
氷のように冷たいフラーナングの滝の滝壺の中に、
音を立てないよう、そっと滑るように入って行ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
