悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『ロキの口論 11』
それを聞いた美しいフレイヤが、
『ロキ、あなたは自分のやった恐ろしい罪を、
自慢するなんて、気違いとしか言いようがないわ!
フレッガは、未来も過去も見えるのよ。
フレッガが知らない事は、何もないのよ。
知っているけれども、それを言わずに、
沈黙を守ることで、悲しみに耐えているのに。
ロキ、あなたは、本当に酷い人だわ!』
と、ロキに喰ってかかりました。
『おやおや、誰かと思ったら、売春おんなのフレイヤかい。
俺は、お前がしたことを沢山、この眼で見てきたさ。
この館に集まってる独身の神々、それに妖精たちと、
お前は随分、お盛んに楽しんでるじゃないか。
独身の神々の中で、フレイヤ、
お前と寝た事のない神は、1人でもいるのかい?』
ロキは、楽しげにそう叫んだのです。
『あんたの口は、嘘しか語らないわね。
ロキ、あんたはさっき追い出されたのに、
わざわざ戻って来るなんて、どういうつもりでしょう。
呆れてしまうわ。
ここに戻って来なければ良かったと、後悔しながら、
今すぐに、ここを立ち去りなさい。』
頭に来ているフレイヤは、そうロキに叫んだのです。
『フレイヤ、お前こそ、
悪い事ばかりを引き起こしてる魔女そのものさ。
この美しくも輝く女神は、兄のフレイとベッドを共にし、
神々がそれを制する為に、お前を捕まえ、
ベッドから引きずり出した途端、
お前は思い切り、屁をこいたっけなあ。
臭い女だよ、お前は。』
と、ロキは毒の言葉を、フレイヤに吐き出したのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
