悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・
ロキとプラギが、罵りあいをする中、
プラギの妻で、黄金の林檎の管理者、女神イズーナが
『プラギ、お願いよ。
ここにいる神々や、私、それに子供たちの事を考えて。
もうロキの事は、そっとしておきましょうよ。
もうこれ以上、ここで大声を出すのは止めましょうよ。』
と、そっと夫へ伝えたのです。
しかし、その声はロキにも届いていたのでした。
『うるさいぞ、イズーナ!
お前が、とんでもない あばずれな事は、
ここにいる全ての神々も、女神たちも知ってるぞ。
お前は、お前の兄弟を殺した男にすら、
その白い腕を巻き付け、誑かそうとしたんだからな。』
しかしこんな言葉にもイズーナは、
『ロキ、私は酒を飲み過ぎた夫に、
言葉を慎むように、伝えただけですよ。
このエーギルの館で、
あなたと汚い言葉で、罵り合うつもりはありませんよ。』
と穏やかに、ロキに屈せず話をしたのです。
するとそこに女神ゲフィオンが、
イズーナの言葉に付け加える様に、
『どうして2人とも罵り合うのです。
ここにいる、全ての神々がしってますわ。
ロキが、罵り合う事を楽しんでいると云う事を。
ロキが、アース神たちを、憎んでいる事を。
だから、これ以上関ってはだめ。
ロキを有頂天にさせてしまいますわ。』
と、言うと、ロキが叫びました。
『ゲフィオン! うるさい!
お前だって、欲望の塊りの女神じゃないか!
誰が、お前を誘惑して来たか。
あの若者がお前に、美しいネックレスを与えた。
するとお前は、その場で若者に跨ったっけな。』
- 追 記 -
女神 ゲフィオン。 久しぶりにお名前が出てきましたね。
この女神の物語、 『ゲフィオンの国引き 1』 ~ 『ゲフィオンの国引き(終)10』、
宜しかったら又、読んでみてくださいね。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
