悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・
ロキの嫌味な言葉に、神々は辟易していました。
しかしそんなロキの言葉の攻撃にも屈しない、プラギは
『神々は、わざわざ場所を開けて
お前を仲間にしようなんて、もう二度と思わない。
楽しい宴会の席に、お前の居る場所は無いぞ!
もうお前は、一緒に酒を飲むような仲間じゃ無いぞ!』
大声で、ロキへ叫んだのでした。
するとロキは、このプラギの事をまるきり無視をして
『オーディン、思い出すんだ。
俺たちが、兄弟の契りを交わした時の事を。
ずっとずっと昔、俺たちは、
俺たちは、兄弟の契り、血の交わりをし、
その時に、約束したじゃないか。
俺たちのどちらかが酒を飲む時は、
俺たち、二人共に、酒が運ばれてくる時。
いつも一緒に、酒を飲もうと、誓ったじゃないか。』
と、高き者(オーディンの事)へと話しかけました。
オーディンは、暗い顔をして息子の方を向きました。
『では、そこをどいてやれ、ヴィーダル。
狼(フェンリルのこと)の父親の為に、
場所を開けてやることにしよう。
私たちは、この素晴らしい酒の席で、
もうこれ以上、ロキのもめ事に関りたくないからな。』
そう息子で、沈黙の神ヴィーダルに伝えたのです。
ヴィーダルは、言われるままに立ち上がり、
グラスにビールを満たし、ロキに手渡すと、
自分は、別の場所へと移動して行ったのです。
ロキはグラスを手に取ると、
近くにいる神々を見渡しました。
見られた神々は、余りにもロキの顔が悪意に満ちており、
恐ろしさに顔を伏せたり、睨み返したりしました。
それを見渡したロキは、大声で
『やぁやぁ、ごきげんよう、神々。
それに麗しい女神たちも、ごきげんよう。
この神聖な席で、わたくしは皆さんに挨拶をいたしましょう。
ただ一人、向こうの長椅子に
偉そうに座っている、プラギを除いてね!!』
そう言うと、プラギを睨みつけたのです。
- 追 記 -
ここに出てきた男の神 ブラギ とは、女神 イズーナ の夫です。
その女神 イズーナ とは、神々に若さを与える黄金の林檎を管理する神です。
この女神 イズーナ の物語、 『女神イズーナの危機 1』 ~ 『女神イズーナの危機 24』、
宜しかったら又、読んでみてくださいね。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
