悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『ロキの口論 4』





海神エーギルのもう一人の召使い、

エルディル(火の男)が、神々の話しや思いをロキに語ると、

ロキの口元は歪み、その顔には、

恐ろしい微笑が浮かんだのでした。



『ふふふ。そうかい。そうかい。

 じゃあ、俺は酒の席に戻るとするよ。

 折角、エーギルに新しい酒が出来たと、

 誘われたんだからね。

 欠席も、途中退場も、失礼っていうものだ。

 あそこにいる、全ての連中を憎しみに駆り立て、

 奴らが飲んでいる酒に、猛毒を混ぜこみ

 全員の心を、深い悲しみで満たしてやることにするよ。』



そうロキが言うと、エルディルは、



『そんなことをしたら神々は、

 あなた自身が垂れ流した汚物を、

 あなたの顔に、押し付けるでしょう!』



と叫んだのです。

それを聞くと



『ふん。気を付けろよエルディル

 お前が、何かしやらかしたらな、

 俺は、お前に同じ事を倍にして返してやるよ。』



ロキは笑いながら、エルディルを突き飛ばし、

エーギルの館の中へ、堂々と入って行ったのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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