悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・
海神エーギルのもう一人の召使い、
エルディル(火の男)が、神々の話しや思いをロキに語ると、
ロキの口元は歪み、その顔には、
恐ろしい微笑が浮かんだのでした。
『ふふふ。そうかい。そうかい。
じゃあ、俺は酒の席に戻るとするよ。
折角、エーギルに新しい酒が出来たと、
誘われたんだからね。
欠席も、途中退場も、失礼っていうものだ。
あそこにいる、全ての連中を憎しみに駆り立て、
奴らが飲んでいる酒に、猛毒を混ぜこみ
全員の心を、深い悲しみで満たしてやることにするよ。』
そうロキが言うと、エルディルは、
『そんなことをしたら神々は、
あなた自身が垂れ流した汚物を、
あなたの顔に、押し付けるでしょう!』
と叫んだのです。
それを聞くと
『ふん。気を付けろよエルディル!
お前が、何かしやらかしたらな、
俺は、お前に同じ事を倍にして返してやるよ。』
とロキは笑いながら、エルディルを突き飛ばし、
エーギルの館の中へ、堂々と入って行ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
