悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・
そんな平和で、明るい社交場となった
エーギルの館での酒宴の席で、
1人の神が、エーギルの召使いを褒め称えたのです。
『2人ともきびきび動いて、素晴らし召使いたちだ。』
そんな声を聞いて、別の神もまた
『確かにあの2人の動きには、無駄がない。
こんなに優れた召使いは、滅多に居ないぞ。』
などとエーギルの召使いたちの勤勉さを褒めたのです。
それを聞いていた大勢の神々は、口々に
確かに、素晴らしい召使いたちだと、など囁き出したのです。
それを聞いた召使いたちは、更に にこやかに
給仕に励み出したのです。
しかしこの賛美を、苦々しく思う者も、
実は、この中に1人、潜んでおりました。
神々が次々と、エーギルの召使いたちを褒めると、
それを軽蔑するかのように、舌打ちをしたり、
イライラし始めて行ったのです。
そしてそのイライラが、頂点に達した時、
この神は、突然立ち上がり、
持っていたナイフで、フィマフェング(手際の良い男)を、
突き刺して、殺してしまったのです。
その神は、あの悪戯の神ロキ、その人だったのです。
フィマフェングが崩れ落ちると同時に、
女神の叫び声が上がり、
神々が一斉に、そちらを振り向きました。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
