悲しみに満ちたアース神たちが、バルドルの死を受け入れ始めた頃、
海神エーギルは醸造した酒を振る舞うために、神々を館に招きました。
その宴で酒が入ったロキは・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死(終)44』
バルドルの死後、アース神たちは、
彼の死によってもたらされた、
もっと大きな不吉なものを、直感しておりました。
その不安は、全ての神々の心の中で
少しずつ大きく膨らんで行ったのです。
しかしその不安とは反対に、
神々は、バルドルの死を冷静に受け止め、
なぜあの悲しい出来事が起きたのかを静かに考え、
死んでしまったバルドルの事を
穏やかに、語り合える様になっていったのです。
そうしたある日の事です。
海の神エーギルから、
新しい酒が醸造されたから、酒宴を開くと
アースガルドに連絡が入りました。
それを聞いた神々も、女神たちも喜んで、
海の神の島、フレスエイ島へと出かけて行ったのです。
海神エーギルは、水底にある彼の館に、
大勢のアース神たちを迎え入れると、
さっそく晩餐をはじめました。
ところで海神エーギルは、
果たして本当に心から喜んで、
アース神たちに、酒をもてなしていたのでしょうか?
エーギルが心からの喜んで、神々をもてなしていたかどうか、
本当の所は、海神エーギル本人にしか判りません。
しかし雷の神トールと、片腕のチュールが
チュールの父親である、巨人のヒュミルから、
醸造用の桶を手に入れ、その桶をエーギルに譲った時から、
『常にビールを作り続け、アース神たちをもてなす』
と、エーギルは、アース神たちと誓いを立てたので、
その誓いを果たし続けるために、酒を醸造し、
酒宴を開き続けていたことだけは、確かな事です。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
