愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死 42』
世界中に散らばった使者たちは、
それぞれの世界での使命を終えると、
徐々に、アースガルドへと戻って来たのです。
そんなアースガルドに戻る途中の、使者の一団は、
『バルドルの為に、泣いてはくれないか?』
と、尋ねていない者を、見付けたのです。
そこは巨人の国、ヨーツンヘイムの外れの洞穴でした。
その洞穴の入り口に、じっと座って遠くを見つめている、
年老いた女の巨人が居たのです。
一団は、その女巨人に近づくと、その内の1人が、
『こんにちは。
あなたのお名前を教えてくれますか?』
そう丁寧に訊ねたのです。
『セック。』
巨人の女は応えました。
使者たちは、彼らの使命をセックに説明を始めたのです。
死んだバルドルを生き返らせるためには、
この世の全ての生きているものも、全ての死んだものも
動物も、植物も、鉱物も、
ありとあらゆる全てのものが、
バルドルの死を嘆き、悲しみの涙を流すことが必要だと、
この巨人の老婆に、丁寧に説明をしたのです。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
