愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『バルドルの死 32』





海上のバルドルの船、リングホルン船上では、

バルドルの横に、ナンナの亡骸も並べられました。

そして、2人の遺体を運んだ神々は、

この2人の亡骸の周りに、

火葬用の薪を積み上げ始めました。



その薪は、乾燥し切っていて、

小さな火花が当たっただけでも、

直ぐに、燃え上がってしまう事でしょう。

そしてこの二人の若い神々を、

あっという間に、飲みこんで焼き尽くすでしょう。



薪が積み終わると沢山の宝石や黄金の細工でできた宝、

指輪や首飾り、ブローチなどを船に飾りました。

宝だけではありません。

死者たちが、あの世で困らないよう、

ナイフや、手桶、ハサミ、錘(つむ)、鋤(すき)など、

生命の構造物をも、船に積みこみました。



そしてバルドルの馬が、召使いに手綱を引かれ、

海岸へとやってきました。



そしてバルドルの船に馬は乗せられると、

召使いは、その馬の喉元に、短剣を突き刺しました。

馬は痙攣を起こし、倒れ息絶えました。



オーディンは、最後の別れをしに、

海を大股で歩き、船へと上がりました。

そして、腕に付けていた

9夜ごとに新たな腕輪を生み出す、

黄金の腕輪、ドラウプニルを外すと、

バルドルの腕へと、はめてやったのです。



そして、息子の顔に手を当て、じっと顔を見つめたのです。



オーディンが、船から降りました。

それと同時に、儀式を行った神々も、船から降りました。

そして、最後の1人の神が、

オーディンの合図で、船に火を放ちました。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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