愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・




お話しの始まり 『北欧神話 1』    前回の記事 『バルドルの死 30』





トールの気持ちが、落ち着いたのを見計らった、

アースガルドから、この海まで

バルドルの亡骸を運んできた、4人の神々は、

再び、その肩にバルドルの亡骸を持ち上げたのです。



水面に浮かんでいるバルドルの船、リングホルムへと

向って歩いて行きました。

そして4人はゆっくりと、船へと乗り込むと、

まだ白く、薄く輝いているバルドルの亡骸を、

真っ赤な布で覆われている、

長い椅子の上に横たえたのです。



その様子を、砂浜で皆はじっと見つめておりました。



バルドルの妻、ナンナは、

愛する夫が、赤い長椅子の上に乗せられた処を見ると、

突如、震え出したのです。

その震えをナンナは、どうしても抑えることが出来ません。

悲しみが強すぎて、涙が出ず、

感情が、どうにも抑えられなくなっていたのです。



その時です。



ナンナの心臓は、悲しみのあまり強く激しく打ち過ぎて、

張り裂けてしまいました。

ネクビィの娘、ナンナは、砂の上に倒れ、

そのまま、息を引き取ってしまったのでした。



ナンナの遺体も、

愛する彼女の夫のバルドルと共に、葬ろうと、

ナンナの傍にいた者たちは、

彼女の亡骸を持ち上げると、船へと運んで行ったのでした。




ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪

おしまいっ
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