愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死 12』
老婆の涙の訴えに驚いたフレッガは、
『落ち着いて聞いてくださいな。
あの行為はね、狼藉でも何でもないんですよ。
若い神は、私の息子のバルドルです。
バルドルを相手に、アースガルド中の神々は、
新しい競技を見付けたのです。
その新たな競技をしながら、
皆で、楽しく遊んでいるだけなのですよ。
私の息子は、どんなに大きな石を投げられても、
どんなに鋭い矢で打たれても、
決して怪我を負う事は無いのです。
大勢の神 対、1人であっても、
あれは息子が 自ら進んで、標的になっているのです。
だからね、何も心配されることは無いんですよ。』
と、ニコニコと説明しました。
『じゃぁ、そりゃ一体どんな魔法を使っているんだい?』
老婆はフレッガに聞きました。
この時フレッガは、老婆を改めて見つめたのです。
すると老婆の口元には、口ひげがあるように見えます。
それを見た時に、何やら不思議な気持ちがしたのです
しかし老婆に対し、礼を失してはならないと、
『魔法では無いのですよ。
何一つ、バルドルを傷つけられないのです。
どんな石でも、金属でも、無理なのです。
樹という樹も、彼を傷つけられないのです。
彼を傷つけない様、
この世の全てのものたちは、
私と誓いを立てたから、決して傷つけられないのです。』
そうフレッガは、老婆に話をしました。
『全てのもの?
一つまみの塩でさえも?』
ロキの老婆は、質問しました。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
