愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死 11』
ロキが変装した老婆は、
アースガルドの神々が、
バルドルを寄って集って いじめてるようだったと、
フレッガに話をしに来たのでした。
それを聞いたフレッガは、にっこりとほほ笑みながら、
これは、この老婆が心に溜めこんでいるものを、
すべて吐き出させてしまった方が、きっと良いだろうと、
黙って、聞いておりました。
『あたしゃね、寄って集って若い神を
大勢の神がなぶり者にしているのをね、
あまりに気の毒で、見ちゃいられなかったよ。
石を投付けるなんて、とんでもない事だ!
絶対に許せない事だよ。
誰が、あんなことをやり始めたって言うんだい。
誰が、あれを良いって、許してるっていうんだい。
結果は、きっとね、可愛そうに、
あの神は、今頃・・・殺されちまってるだろうよ。
本当に惨い事だよ。』
老婆は、目の前に誰もいないかのように、
ただただ1人で喋り続けました。
しかし、
『これがアースガルドの神々が、する事かい!!』
と、叫ぶと同時に、フレッガを睨みつけ、更に、
『どうして、あの神1人に対して、
みんなが寄って集って、狼藉を果たしてるんだい!
一体、何がそうさせてるっていうんだい?』
老婆は、その場に泣き崩れたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
