愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死 10』
フレッガは、ここがオーディンの妻の家で、
自分がそのオーディンの妻のフレッガだと、名乗りました。
すると、
『ここがオーディンの我が儘な妃の家かい。
ふん、あたしの家からは遠いし、
ここまで痛い足を引きずって、来る価値があったかどうか。』
ロキの老婆は、悪態をついたのでした。
しかしフレッガは辛抱強く、それを笑って聞いてました。
ロキの老婆は一息つくと、
『あたしゃね、ここに来る前にね、
とんでもない事を見ちまったんだよ。
もうここがアースガルドだって云う事を
疑っちまうほどの、騒がしさ。
うるさいったりゃ、ありゃしない程だったよ。
皆が、叫び、誰が何を言ってるのか、
ちっとも、聞き取れやしない程さ。
しかもね、1人の若い綺麗な神に、
寄ってたかって、他の神々が、
石を投付けたり、矢を飛ばしたりしてたんだよ。
可愛そうに。
その若い綺麗な神は、真っ青な程に白い顔をしてたよ。
1人 対、他の全員だよ。
あれはね、いじめられていたんだよ。
可愛そうに。
どうして、このアースガルドで、
あんな惨いことをするんだい。
あれじゃ、あの若い神は殺されちまうよ。』
と、まくしたてるように、フレッガに語ったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
