愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死 5』
バルドルの近くにいた神は、そっと石を投げました。
この時バルドルは、その行為を見ていなかったのです。
しかしその行為を、他の大勢の神々はじっと見ておりました。
そして石を投げた神は、バルドルに、
『バルドル、痛かったですか?』
と、訊ねたのですが、
『え? どうしたと言うのですか?』
バルドルは、自分に声をかけた神が、
何故、痛いかと聞いたのか理解できず、
首を傾げてしまったのでした。
その一部始終を見ていた大勢の神々は、
驚き、そして喜びました。
これによって全ての神々と女神たちは、
フレッガの話しを納得し、
ここ神々の集会場のグラズヘイムから、三々五々、
光が外へ溢れ出す様に、去って行ったのでした。
神々が自分の家へと向かう為に歩く、
アースガルド中の平原は、活気にあふれ、
緑がキラキラと輝いて見えます。
神々の後ろを歩く、召使いたちも楽しげに笑っています。
また、あわただしく飛び回る妖精たちも、
キラキラと光跡を描きながら、
楽しげに花から花へと仕事をしておりました。
あわただしく動くものもあれば、
のんびりと野の草をはんだり、
寝そべっている動物たちもおります。
今、アースガルド中から不安と恐れが消え、
皆の明るい気持ちで、光がさらに増していったのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
