愛しい息子の死が、どうしても避けられないと知った母フレッガ。
フレッガは何としても、息子の死を避けるために、
世界中の全ての動植物、そして形なす物、姿無き者に至る全てのものに
息子の命を奪わないことを誓わせたのですが・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『バルドルの死 3』
世界中の全てのものたちは、
子供を思う優しい瞳のフレッガに、
誰も、逆らおうなどと思いませんでした。
子供を心配する優しい母の瞳。
全てのものたちは、
フレッガの使命に心を動かされ、
その優しさゆえに、進んで誓いを立てるのでした。
9つの世界の全ての大地も誓いを立てました。
全ての種類の樹木という樹木も、誓いました。
さらには全ての病気も、
バルドルを病におかさないと誓ったのです。
バルドルの母は、身を粉にして歩きました。
服は破れ、足は血まみれになっても、
一つの小さなものも、見落とすまいと、
隼のマントも、戦車も使わず、
歩いて、世界中を旅してまわったのでした。
眠る時間も惜しんで歩き続けました。
太陽が戦車で、天を駆けている時間に活動する動物にも、
月が空を走っている時間の動物たちにも、
全ての動物に、バルドルを傷つけないと誓わせました。
そして土の上、木の上、水の中を滑り歩く
蛇という蛇すべてにも、誓わせたのです。
そうして全ての世界の、全てのものに
決してバルドルを傷つけないと誓わせたフレッガは、
とうとうアースガルドに戻って来たのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとでしたぁ♪
おしまいっ
